研究課題/領域番号 |
04404050
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
二村 雄次 名古屋大学, 医学部, 教授 (80126888)
|
研究分担者 |
宮地 正彦 名古屋大学, 医学部, 助手 (80242874)
梛野 正人 名古屋大学, 医学部, 助手 (20237564)
近藤 哲 名古屋大学, 医学部, 講師 (30215454)
|
キーワード | 肝門部胆管癌 / 術後肝不全 / 肝虚血 / xanthine oxiclase / histochemistry / 閉塞性黄疸 / 虚血再潅流障害 / free radicals |
研究概要 |
1.肝虚血時のxanthine oxidaseの局在及活性の変化。 ラット、イヌ、ヒトの肝組織内でのxanthine oxidase活性はenzyme assay,histochemistry 及びimmunohistoaffinity で測定でき、histochemistry,immuohistoaffinityではxanthine oxidaseの活性、及び局在が肝細胞内、さらに血管内皮細胞内にも存在することが証明できた。histochemistryでの染色の程度からxanthine oxidase活性が測定でき、細胞レベルでxanthine oxidase活性が測定可能となった。 2.黄疸合併症患者における術前減黄術の肝虚血におよぼす効果。 ラットでは閉塞性黄疸を作成し、その後減黄することにより、肝再生能は一過性に高まることが証明できた。またイヌでの肝血流測定実験では、閉塞性黄疸時に全肝血流量に変化はなかったが、門脈血流は減少し、肝動脈血流は増加していた。減黄後では肝血流は閉塞性黄疸作製前の状態に回復した。 3.肝血行遮断を伴う肝切除術時の肝組織及び血中のxanthine oxidase の動態、肝血行動態及び肝組織障害の評価。 ラット肝では虚血の時間が長くなるにつれ、肝組織内のxanthine dehydrogenaseはxanthine oxidaseに変換し、それゆえにフリーラジカル合成能を有するxanthine oxidase活性は増加した。この現象はhis-tochemistryでもenzyme assayでも示すことができた。さらにhistochemistryでは血管内皮細胞内でも同様なxanthine oxidase活性の変化が生じていることが証明された。
|