研究課題/領域番号 |
04404056
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
尾本 良三 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80112647)
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研究分担者 |
中島 眞人 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (20051766)
松村 誠 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40190508)
許 俊鋭 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (30153232)
横手 祐二 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10118656)
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キーワード | 経食道心エコー図法 / 3次元再構築 / 3次元動画構築 / 経食道プローブ / 引き抜き法 / rotary法 / 血管内・心腔内エコー |
研究概要 |
1.システム開発:(1)3次元動画(4次元)映像化の時間的効率を向上させるために、TEE引き抜き法のためのエコーダー内蔵のスキャナーを開発して臨床に使用した。(2)従来のTEE引き抜き法の他に、新しくTEEトランスジューサ-を回転させるマルチプレーン法によってオリジナルデータを取得する方法(rotary method)のスキャナーを開発し臨床に使用した。(3)TEEの他に、血管内・心腔内エコーの3次元(4次元)再構築をするスキャナーを開発した。 2.新しいシステムの臨床的評価:(1)rotary methodの方が従来の引き抜き法より食道粘膜とトランスジューサ-の接触が良好でデータの欠落がなく、3次元(4次元)再構築に有利であることが確かめられた。(2)3次元(4次元)再構築のためのシステムを工夫しデータ処理時間の短縮を行った。解離性大動脈瘤僧帽弁離脱、大動脈弁-上行大動脈基部病変の手術遂行にとって、きわめて有用なガイドとなることが認められた。(3)血管内・心腔内エコーに対して3次元(4次元)再構築を臨床で行ったがシステムは正しく機能した。 臨床応用における実績:(1)TEEの3次元(4次元)再構築は手術をガイドするという心臓外科的立場から充分の臨床的有用性が認められたが、特に胸部大動脈瘤、僧帽弁、大動脈弁疾患において確認された。(2)この方法はTEEのみならず血管内・心腔内エコー法にも応用拡大したが、特に大動脈内腔病変、心房中隔欠損、心室中隔欠損の映像化において臨床的有用性が認められた。(3)オリジナルデータの取り込みからデータ処理時間をすべて含めると、現在のプロトタイプ・システムでは種々の改善を加えたがなほ、再構築時間は約2時間である。これを更に短縮させて、数分程度にすることは可能である。これによってこの方法が手術室内で使用する心臓外科手術ガイドの新しい方法となることが強く示唆された。
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