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1992 年度 実績報告書

関節拘縮の病態と治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04404059
研究機関東京大学

研究代表者

織田 弘美  東京大学, 医学部(病), 講師 (60101698)

研究分担者 菅原 秀樹  東京大学, 医学部(病), 助手
酒井 宏哉  東京大学, 医学部(病), 助手 (40205711)
落合 直之  関東逓信病院, 部長 (30134563)
黒川 高秀  東京大学, 医学部(病), 教授 (90010298)
キーワード関節拘縮 / 創外固定 / 抗コラーゲン抗体 / 抗エラスチン抗体 / イン・サイツー・ハイブリダイゼーション
研究概要

1)関節拘縮モデルの作製:当初は成熟家兎の膝関節周囲をギプス固定して膝関節に拘縮を作製する予定であったが、ギプス内で後肢が動き一定の拘縮を作製することは困難であることがわかった。このため、大腿骨・脛骨に鋼線を刺入しこの鋼線をレジンで固定する創外固定法を採用した。この方法によると4週の固定で関節拘縮を作製できることがわかった。さらに拘縮の程度を評価する方法として、他動運動による関節可動域と下腿の一定点に重量の異なる重錘をおき関節が動き始める重さを測定することによって拘縮の程度を測定することとした。この方法で評価すると、創外固定法によって均一な関節拘縮を作製することが可能であることがわかった。
2)関節構成体の組織学的変化の検索:拘縮した膝関節を筋肉、関節包靭帯を付けたまま大腿骨と下腿骨で切断し、骨・軟骨を含んだ薄切標本を作製した。ヘマトキシリン・エオジン及びトルイジン・ブルー染色を行い、さらに現在抗コラーゲン抗体と抗エラスチン抗体を用いた免疫組織染色を行っている。4週固定後の組織変化は主として筋腱移行部に起こっていることがわかったが、詳細は現在検討中である。
3)イン・サイツー・ハイブリダイゼーション:ヒトI型・III型コラーゲンのcDNAをプラスミドに組み込んで増幅し、cDNAのフラグメントを得た。このプローブは家兎のコラーゲンのmRNAとクロス・ハイブリダイズすることをノーザン・ブロットで証明した。cDNAプローブをもとにジゴキシゲニンでラベルした標識RNAを作製し、アルカリで部分分解した。このRNAプローブを用いて家兎の靭帯組織におけるI型・III型コラーゲンメッセージの発現を検知ことに成功した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 織田 弘美他: "骨細胞の老化" 整形外科. 43. 1046-1052 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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