研究課題/領域番号 |
04404077
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
藤林 孝司 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (80013978)
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研究分担者 |
石井 正俊 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70212826)
杉山 芳樹 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (00162909)
高橋 雄三 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (50014329)
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キーワード | 口腔癌 / IL-2(インターロイキン2) / 養子兔疫療法 / LAK細胞 / OK-432 / 主要組織適合抗原 / TIL(腫瘍組織浸潤リンパ球) / 化学療法 |
研究概要 |
1.口腔癌の腫瘍宿主関係とサイトカイン 口腔癌患者の免疫療法としてOK-432を投与した31例と免疫療法を全く行わなかった23例の群とを比較すると、OK-432投与群においては、1)治療中の末梢血リンパ球百分率および絶対数の減少が治療後に回復した2)T細胞サブセットではCD3+、CD4+細胞の減少が仰制された3)治療中のNK活性の減少が仰制された4)治療後のIAP価の増加が仰制された等の所見から、補助免疫療法としてOK-432の有用性が示唆された。 2.口腔癌の養子免疫療法の研究 口腔癌患者末梢血リンパ球を培養し、抗CD3抗体とIL2によって誘導してLAK細胞を用いて、当該患者に戻す養子免疫療法を行った。CD3/IL2誘導LAK細胞の単位細胞当りの細胞障害活性は、IL2単独で誘導されたLAK細胞に比較して低値であったが、増殖細胞数を加味した全細胞障害活性では高値を示した。 また、口腔腫瘍組織浸潤リンパ球(TIL)からLAK細胞を誘導すると末梢血に比較して高い細胞増殖能を示すとともに、高いNKおよびLAK活性を有することが示された。 3.LAK細胞誘導における化学療法の併用効果および主要組織適合抗原の研究 標的腫瘍細胞を5FU,CDDP処理するとLAK細胞に対する感受性が増加したが、IFN処理は感受性を低下させた。HLA class I抗原の発現は5FUで増強し、CDDPでわずかに低下し、IFN処理ではclass I抗原、CD56増強されたが、class II抗原はほとんど変化を示さなかった。
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