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1992 年度 実績報告書

X線結晶解析法と蛋白質工学の併用によるインターフェロンの制癌活性の立体構造的基礎

研究課題

研究課題/領域番号 04404088
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

三井 幸雄  長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (40012637)

研究分担者 河野 源  東レ(株), 基礎研, 主席研究員
キーワードX線回折計 / インターフェロン / 結晶化 / コンピューターグラフィックス / X線結晶解析 / 蛋白質工学
研究概要

1)X線回折計の整備。
『回折X線記録部』の購入により、既有の部分と統合することにより、イメージング・プレートX線回折計が完成し、極めて良好なデータがとれるようになった。
2)コンピューター・グラフィックス装置の整備。
既有のIRIS25TG型に、今回購入の『CPU上級化システム』を組み合わせることにより、蛋白分子像の描画性能が飛躍的に向上した。
3)マウスのインターフェロン-βの構造精密化。
新たに重原子の位置の見直しを行ない、また溶媒平準化法の適用法を見直すことにより、格段に良い電子密度分布図を得ることが出来た。
これにより、従来あいまいさの残っていたA-らせんの構造の誤を正することが出来、また約70個の溶媒分子の位置を正確に決めることが出来た。
4)ヒトのインターフェロンβの結晶化の試み
新たに調製した試料についてS-S架橋を介する二量体の混入を疑って、電気泳動法による分析を行った。
その結果、約10%の二量体及び不規則な凝集体の存在が明らかとなった。
これにより、ヒトのインターフェロン-βが結晶化しない原因が突き止められたことになる。今後は、種々の界面活性剤や還元剤を用いて、一量体のみを含む試料の調製法を工夫する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Senda,T.Shimzu,S.Matsuda,Y.Mitsui: "Thee-demensional crystal structure of recombinant murine interferon-β" EMBO Journal. 11. 3193-3201 (1992)

  • [文献書誌] Y.Takeuchi,T.Nonaka,Y.Mitsui: "Crystal structure of an engineered subtilisin inhibitor complexed with bovine trypsin" Proc.Natl.Acad.Sci.(USA). 89. 4407-4411 (1992)

  • [文献書誌] K.Asano,T.Sende,Y.Mitsui: "Crystal grovth of ribonuclease S under mirogravity" J.Cryst.Growth. 122. 323-329 (1992)

  • [文献書誌] 三井 幸雄(共著): "生命分子工学" 裳華房, 500 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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