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1993 年度 実績報告書

第二次世界大戦期アジア社会の構造変動:「アジア現代史年表」の作成とその解題

研究課題

研究課題/領域番号 04405005
研究機関大阪外国語大学

研究代表者

桑島 昭  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60030128)

研究分担者 田中 仁  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (60171790)
松田 武  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (20093495)
浜口 恒夫  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (70030137)
赤木 攻  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (10030157)
西村 成雄  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60030160)
キーワード第二次世界大戦 / 1940年代 / 戦後アジア社会 / 冷戦体制 / パクス・アメリカーナ / アジア・太平洋経済圏 / 世界システム / 地域研究
研究概要

(1) 近年の世界秩序の再編は、既存の国境線を越えてグローバルなスケールで展開しつつあり、1940年代後半に確立されたアジアにおける「国民国家」の枠組みは、見直しが必要である。特に、東アジア及び東南アジア諸国間で実現しつつある地域経済圏や、APECに代表されるアジア・太平洋経済圏構想の主張は、「国民国家」に代わる新たな広域的な地域概念の必要性を明らかにした。従って本プロジェクトでも、各国別の枠を取り払って、東アジア・東南アジア大陸部・東南アジア島しょ部・南アジア・西アジア及び「世界」という、六大区分表記を採用することとした。
(2) 戦後アジア諸地域の相互連関性を検討するに際し、戦後世界のヘゲモニーを握ったアメリカ合衆国の対外政策(パクス・アメリカーナ)との関連を重視した。特に、東アジアおよび東南アジア地域においては、アメリカが構想する自由主義的世界経済体制の中での日本の占める位置、それとの関連(市場・資本投下先)で東南アジアでのアメリカのプレゼンスの拡大をとらえ直す必要があることを明らかにした。
(3) 日本関連の記事の配列については、関係する諸地域との連動性を明確に示すこととした。また、研究成果をグローバルに問い直す国際交流をめざして、英語版の作成を並行して進めることとし、フィリピン,中国,ネパールについて、部分的な英訳表記を作成した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 赤木 攻: "1940年代:「東南アジア」誕生の兆し-近代的諸概念の学習と日本の軍事的進出-" 大阪外国語大学 アジア学論叢. 4号. 71-84 (1994)

  • [文献書誌] 桑島 昭: "1940年代ネパール史年表(未定稿)" 大阪外国語大学 アジア学論叢. 4号. 165-182 (1994)

  • [文献書誌] 南田 みどり: "事実が虚構をしのぐ時代の文学-テインペーミンの抗日時代-" 大阪外国語大学 アジア学論叢. 4号. 107-164 (1994)

  • [文献書誌] トーマス・マコーミック: "新共栄圏の形成-米国、日本、アジア1945-1954年-" 大阪外国語大学 アジア学論叢. 4号. 3-28 (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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