研究課題/領域番号 |
04451002
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
伊東 倫厚 北海道大学, 文学部, 教授 (80012459)
|
研究分担者 |
ゆはず 和順 名古屋大学, 文学部, 助手 (80210590)
名畑 嘉則 北海道大学, 文学部, 助手 (30228077)
|
キーワード | 清代 / 三礼 / 考証学 / 皮錫瑞 / 三礼通論 / 経学通論 |
研究概要 |
本年度は、当初計画の(1)清代の三礼学関係の著書・論文(解題・序跋・随筆中の記事などを含む)の分類目録の作成、(2)『大載礼記』の一字索引の作成、(3)皮錫端『三礼通論』訳注原稿の作成の作業を進めるべく、平成四年七月に科学研究費の交付を受れてより九月半ばまでは、その準備として、コンピュータ関連機器・ソフトウエアを導入し、機器の操作に習熟すること、機器の運用のための環境を整備することに努めた。また一方、清代三礼学関係の著書・論文の網羅的蒐集・整理作業をも進め、蒐集した資料から篇目を抜き出して分類カード化する作業を九月までに終えた。九月以降は、『三礼通論』『大載礼記』の本文のコンピュータ入力を行い、訳注作成、索引作成の準備を進めた。しかし、コンピュータ関係機器の納入が遅れたこと、また、運用可能な環境の整備、機器操作の習熟に時間がかかり、更には、北海道大学文学部の改修工事に伴い十月末より翌年一月末までの間、研究室の機器の使用が不可能となったため、当初計画のように『三礼通論』の全文をコンピュータ入力するまでには至らなかった。現在までに入力を終えることが出来たのは、『三礼通論』全体の約半分に当る第一条から第二十八条までに止まっている。なお、『大載礼記』の索引作成の作業に関しては、主言篇から保傳篇まで(約三分の一)の入力を終えた時点で、香港中文大学に『大載礼記逐字索引』(コンピュータ入力)の刊行予定が有ることを知り、作成業務を一時中断していたが、後、既に同索引が一九九二年八月に刊行されていたことが判明したため、巳むを得ずこの計画を断念することとした。現在は、清代三礼学関係の著書・論文(解題・序跋・随筆中の記事などを含む)の篇目カードをコンピュータ入力しデータベース化する作業、『三礼通論訳注(中)』の原文入力及び訳稿作成の作業を、大学院生の協力を得つつ進行中である。
|