研究課題/領域番号 |
04451010
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研究機関 | 大阪芸術大学 |
研究代表者 |
山崎 苳子 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (00073213)
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研究分担者 |
山形 政昭 大阪芸術大学, 芸術学部, 助教授 (30073282)
田中 敏雄 大阪芸術大学, 芸術学部, 助教授 (30188312)
薮 亨 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (70133519)
出原 栄一 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (10193369)
多田 稔 大谷大学, 文学部, 教授 (20027767)
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キーワード | 芸術と社会 / ウイリアム・モリス / 美的ユートピア / モリス・コレクション / 装飾芸術 / ヴィクトリア朝 / アーツ・アンド・クラフツ / 詩人モリス |
研究概要 |
近代における芸術と社会の関係構造の一大変化の草創期に、これとの創造的な緊張関係において育まれたのが、ウイリアム・モリス(william Morris,1834-1896)の芸術思想と実践である。本研究の目的は、これらについて広く多角的な視座から共同研究を行い、彼の差的ユートピア構想における芸術原理と社会原理の実相および両者の相関性を、大阪芸術大学図書館所蔵の「ウイリアム・モリス・コレクション」(ウイリアム・モリスの著作刊行物、手稿そして研究書など総計500有余点)の調査研究と書誌作成を基にして、実証的に芸術社会学的に探究することである。そのため本年度は次の三つの側面から研究を進めた。 第一に、大阪芸術大学図書館所蔵の「ウイリアム・モリス・コレクション」を調査研究し、各分担者が協力してその解題に着手した。また、パソコンを購入し、その成果の分類や整理を推進した。 第二に、モリスにおける美的ユートピア思想の生成プロセスを、彼の文芸作品、講演録や理論的著作、工芸的および社会的な実践活動などから分析し、ヴィクトリア朝における芸術と社会の関係構造の変動などとの関連においてこれを再検討した。 第三に、モリスの美的ユートピアの思想の受容を、西欧と日本の場合について、比較検討を試みた。 併せて本研究の分担者は、各自のテーマに基づく個別研究を推進するとともに、他の視点との関係を明確にすることに努めた。すなわち、各研究者はそれぞれの分担テーマにかかわる文献・資料を収集するとともに、各自の研究成果を定期的な会合(年6回)において報告し討議を行った。
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