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1992 年度 実績報告書

養護学校(精神遅滞児)小・中学部一斉授業の動的及び個人別教育評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04451022
研究機関東京学芸大学

研究代表者

堅田 明義  東京学芸大学, 教授学部, 教授 (60015435)

研究分担者 前迫 孝憲  東京工業大学, 工学部, 助教授 (00114893)
渡辺 健治  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (70158624)
藤森 英亜  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10015448)
鮫島 宗弘  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80015437)
キーワード精神遅滞児 / 養護学校 / 授業分析 / 映像分析
研究概要

授業場面での精神遅滞児の行動特徴に関する研究の必要性は指摘されていたが、十分な検討が行えなかった。その理由として、授業中の行動の記録方法や、記録された行動の定量的分析法の開発が十分でなかったことが指摘できる。本研究では、授業の動的・個別評価を行う際、教師と児童の相互作用を考慮すれば授業中の主要な行動として「顔向け」行動を抽出し、記録することにした。成人では、頭部に眼球運動測定装置を装着することによって「視線」の測定が可能であるが、教室内の児童を対象として用いることはきわめて難しく、この点に関する研究は殆どみらなかった。そのため「視線」の変化が推定できる「顔向け」行動に注目した。そこで本研究は、低年齢児の頭部に装着可能な超小型ビデオカメラ(以下、頭部カメラ)と無線送信装置を作成し、「顔向け」行動を児童の視野画像に基づき定量的に評価する方法を工夫した。行動の定量的分析法に関しては、頭部カメラと映像情報のファイリング・検索システムを開発した。このシステムは制御用コンピュータによって、頭部カメラの映像テープにアドレスを書き込み、任意区間の再生を自由に行ない、複数のカメラからの映像記録について観察結果をひとつのデータファイルにまとめた。本システムの開発によって、特別な装置をもたない通常の障害児学級での授業の定量的分析が可能になった。また行動解析を同一のコンピュータで行えるように工夫したので、複数の児童の行動解析の一元処理が可能なった。精神遅滞児の授業の観察に適用した結果、精神遅滞児の学習行動を検討するのに最適なサンプリング間隔や、行動カテゴリー及び分析時間を明らかにすることができる。これらの成果の一部は学会で発表する。継続課題としては、精神遅滞児の学習の進行を反映する行動データのフォーマットを開発し、その妥当性を学習到達度テストや教師の評価と比較検討することがことが挙げられる。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2017-10-06  

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