研究課題/領域番号 |
04451044
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 中央大学 (1993-1994) 立教大学 (1992) |
研究代表者 |
奥田 道大 中央大学, 文学部, 教授 (10062564)
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研究分担者 |
水上 徹男 立教大学, 社会学部, 助手 (70239226)
岡本 包治 川村女子大学, 教育学部, 教授 (70062502)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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キーワード | 外発的再開発と内発的再生 / 大都市の衰退と再生 / 大都市インナーエリア / アジア系外国人 / 在日韓国・朝鮮人 / 都市共生 / エスニック・ネットワーク / 外国人居留地 |
研究概要 |
3年度にわたる調査研究の成果を集約するにあたって、都市社会学上・都市の社会計画上、次の2点を確認できた。 1.大都市市街地再開発モデルにおいて、市街地(都心、インナーエリア)居住の可能性として既存コミュニティの自己組織力分析と併せて、ニューカマ-ズとしての外国人居住者の既存コミュニティへの緩やかな統合と、かれら自身の日常生活圏とエスニック・ネットワーク生成を、実態的に解明することができた。 2.多国籍化と重層的生活空間形成の進む市街地居住の根茎として、「外国人居留地」を東京・築地明石町、大阪・西区川口地区、神戸・居留地跡その他について追跡調査したが、これらの歴史的、文化的根茎は根既存コミュニティの再生との繋がりにおいてのみ生きる。 1)大都市再開発のシンボル施設・装置として記号化した「外国人居留地」および無人化した保存地区が、1995年1月の阪神大震災においてどのように脆弱であったかに、このことは証明されている。 2)平成6年度は、最後のとりまとめの年度でもあり、課題の焦点となったニューカマ-ズとしての外国人居住者の地域生活における共生の新実態を、第1次調査を実施した東京の代表的インナーエリア・池袋とその周辺について、徹底したかたちでの個別インタビュー調査を実施した。併せこの調査結果を参照するかたちで横浜、大阪、神戸地区の事例のヒヤリング調査を補充した 3)1988年以降の現在進行形の外国人居住者の新実態が、どのような市街地居住の可能性として定着するに至るか、その過程を視野に入れた大都市市街地(都心・インナーエリア)再開発モデルの実証的、社会計画的提示が、本研究の成果として可能となった。
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