1.昨年度に引き続き北海道内の神社、特に屯田兵村神社38ケースを中心に実態調査を実施した。 2.これまで実施した北海道神社に関する量的な調査および北海道帯広地方の神社の事例と、屯田兵村神社の各データを比較検討した。 3.神社に関する明治、大正、昭和ならびに現在の状況から、屯田兵村神社は、北海道の開拓史、神社史の中でも特異な位置づけにあることが明らかとなった。そして、本研究テーマとして設定した地域統合の役割に関しては、多くの屯田兵村神社が、強い社会統合の機能を有していること、それは北海道開拓の初期の段階のみならず現在もなお、強い地域統合の機能を有していることが明らかとなった。
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