研究課題/領域番号 |
04451062
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 国立教育研究所 |
研究代表者 |
高浦 勝義 国立教育研究所, 教育指導研究部, 室長 (40110093)
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研究分担者 |
加藤 幸次 上智大学, 文学部, 教授 (00000084)
山田 兼尚 国立教育研究所, 教育指導研究部, 室長 (40000070)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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キーワード | 生活科 / 授業 / 授業分析 / 評価 / 問題解決 / R.E.ステイク / J.デユーイ |
研究概要 |
1.平成元年3月の学習指導要領によって新設された「生活」科は「生活自立者の育成」という従来の教科には見られない目標を掲げており、このため、その指導計画の作成や授業のあり方、及び指導の改善に直結する評価のあり方をめぐってなお大いに研究の必要が残されている。この問題意識から、本研究では、小学校の協力を得て、生活科の授業案づくり→授業実施→収集された評価諸資料からの授業及び改善策の検討という一連の研究調査活動を通して、指導と評価の一体化に向けた評価のあり方に関する知見を得ることを目的とした。 2.そして、平成4〜5年度にわたって6小学校との協力のもとに実施された授業と評価関連諸資料の整理を踏まえ、そのうちのA小学校における第2学年単元「小さな生き物を飼おう」(18時)の授業を事例として取り上げ、R.E.ステイクの「顔」モデルを活用した延べ5単位時間に及ぶ授業の評価検討作業を行ない、あわせて授業者インタビューも行ない、それらの結果を研究成果報告書(本文A4版147頁)にまとめた。 3.主な知見を報告すれば、(1)生活科の授業構成のポイントは児童の「活動や体験」を「問題解決」として組織するところにあること、(2)授業改善のポイントは、「問題解決」としての授業の計画と実際との間に見られるズレの検討を通して、児童の「関心・意欲・態度」「思考・表現」「気付き」がいかに統合的に広がり・深められたかを見極めるところに求められること、(3)今回採用したステイクの「顔」モデルは、授業者が自らの授業を対象化し自省を通して(他者評価も介して)指導改善を探る契機となるなど、指導と評価の一体化をめざす評価活動のための有効なモデルたりうること、等が判明した。
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