1.史料蒐集…早稲田大学附属図書館所蔵『崎陽品齋未目録』(天保元〜13年唐蘭船積荷目録収録)が、外園豊基氏の紹介により、初めて公開(撮影)が許され、纏ったデータの蒐集が出来たのが最大の収穫→入力完了。 大阪杏雨書屋の『差出帳』の筆写を行ったが、平成7年1月に撮影許可の方向で検討中と聞き、撮影願を提出しているが、未許可。本研究終了迄には間に合わなかったが、公開の方向は喜ばしい。 2.史料調査・目録作成…天理大所蔵、大阪安土町山本屋文書(落札帳、為登帳ほか仕切書など一紙文書)の整理は3年目に入った。一紙文書は多く明治初年にかかるもので、一点毎のカード化(→入力)は費用と労力の限界を感じる。 3.史料の分析、解説 4.報告書の作成…史料の解説と、計数史料(データ)の紹介。輸入品の積荷帳(差出し・荷改帳)のみでも大部になり、予算をはるかに超えるので、積荷帳の一部と『通航一覧』所収計数史料、及び値組帳・商人荷蔵帳の一部をサンプルとして紹介するにとどめ、あらためて成果刊行費の助成を願出る予定である。
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