研究課題/領域番号 |
04451075
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
氣賀澤 保規 富山大学, 人文学部, 教授 (10100918)
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研究分担者 |
谷井 俊仁 富山大学, 人文学部, 講師 (00242470)
上野 隆三 富山大学, 人文学部, 助教授 (80213388)
中 純夫 富山大学, 人文学部, 助教授 (50207700)
藤本 幸夫 富山大学, 人文学部, 教授 (70093458)
小谷 仲男 富山大学, 人文学部, 教授 (50032173)
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キーワード | 石経 / 房山雲居寺 / 大蔵経 / 石窟寺院 / 刻経事業 / 契丹大蔵経 / 仏教史 / 幽州 |
研究概要 |
本年度は、前年度で獲得された河北房山雲居寺に残された石経をめぐる共通認識に立って、さらにその深化と対象の拡大をはかり、房山刻経事業の内実および歴史的位置を解明することに努めた。具体的には班員各人の個別研究を優先させつつ、それぞれの成果を持ち寄っての共同討議にも力を入れた(6回開いた)。また班員外から、竺沙雅章氏(京大名誉教授・中国仏教史)や本郷貞紹氏(富山大助教授・日本仏教史)を招いての意見交換も行った。そうしたなかで、各人の研究は着実に進展をみており、これをふまえ来年度中に成果をとりまとめるための態勢を組み、それぞれの分担テーマを明確にした上で文部省の出版助成の手続きを行った。つぎに示すのが成果刊行のために予定される目次であり、同時に各人の現在手掛ける課題にして役割分担の実態である。 1.北朝後期の造窟造像刻経事業の文化史的意義(小谷) 2、隋唐時代における雲居寺の発展と刻経事業(氣賀澤) 3、遼金期の雲居寺と刻経の発展(谷井) 4、房山石経と契丹・金刻大蔵経(中) 5、敦煌文書における大蔵経と房山石経(伊藤) 6、四川における唐五代の造窟刻経事業と大蔵経(上野) 7、高麗大蔵経と房山石経(藤本) この他、史料整理に関連して、近年大量に刊行されている隋唐時代石刻資料(墓誌関係)の所在状況の整理に力を入れ、また新出石刻資料の把握にも努め、これらをめぐる目録の刊行も準備中である。
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