研究分担者 |
大櫛 敦弘 高知大学, 人文学部, 助教授 (40201967)
宮本 一夫 愛媛大学, 法文学部, 助教授 (60174207)
串田 久治 愛媛大学, 法文学部, 助教授 (70127223)
若江 賢三 愛媛大学, 法文学部, 助教授 (60136299)
藤田 勝久 愛媛大学, 教養部, 助教授 (10183592)
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研究概要 |
平成4年度にひきつづき,本年度も6回にわたって研究会を開催し,研究報告と討論とによって,各自の研究の深化をはかると共に,全体としての研究方向の確認をしてきた。研究会の月日,発表者,題目,内容の概要は以下のとおりである。 4月17日 大櫛敦弘「秦代統一国家論」(秦による統一が関中によるその他の地域の抑圧の構図をもっていたことを明らかにした。)田崎博之「戦国から漢代の朝鮮・日本」(土器を通して中国・朝鮮、日本の文化交流をあとづけた。) 6月5日 間瀬収芳「戦国楚国末期の寿春地域について」(政治状況,経済状況,社会状況を文献と考古遺物との両面から考察した。)藤田勝久「戦国楚の領域形成と交通路-『史記』楚世家と鄂君啓節の比較検討-」(春秋末から戦国中期までの楚の領域拡大をあとづけた。) 7月3日 加藤国安「〓信は世界の解体と新生をどう描いたか-〈長江南賦〉〈擬連珠〉〈郊潮歌辞等における太史公の眼-」(〓信の史詩の考察により,そこに「太史令」的史眼がみられることを明らかにした。) 10月9日 野間文史「斉の桓公の最期と『左伝』の成立」(『左伝』の背後の理念を追究した。)高木智見「春秋時代の『譲』について-自己抑制の政治学-」(譲の行為の解明をとおして中国古代人のもっていた理念を明らかにした。) 11月20日 若江賢三「秦律における遷について」(遷の内容を分析し、有期刑で刑期が5年であったことなどを明らかにした。) 12月18日 藤田勝久「日本における戦国史研究」(個々の研究論文.著作を研究史の流れの中に位置づけた。)C.M.ヴァーノン「アメリカにおける中国研究」(研究者.論文を挙げて紹介説明した。)研究総括と報告書作成のための討論をおこなった。 藤田勝久が『史記』『漢書』研究の文献目録を作成した。
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