研究課題/領域番号 |
04451084
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研究機関 | 宮城学院女子大学 |
研究代表者 |
佐佐木 忠慧 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (80086082)
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研究分担者 |
田中 初恵 宮城学院女子大学, 学芸学部, 講師
鬼束 隆昭 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (20086086)
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キーワード | 田村本 / 田村本大和物語 / 田村本六百番歌合 / 田村本古筆手鑑甲本 / 田村本古筆手鑑乙本 / 田村本詞花集 / 田村本前九年合戦絵巻 / 田村本流鏑馬物語絵巻 |
研究概要 |
田村家蔵の典籍、古筆切、古文書などを12月から3月まで調査した。 1典籍は江戸の版本を含めて1000冊ほどで、その中、平安書写の巻子本大和物語一巻、三条西実隆自筆巻子本六百番歌合一巻、室町の水無瀬殿恋十五首歌合、天正頃の百人一首古注本、中御門天皇宸筆後撰集、同宸筆金葉集、室町の伏見宮邦高御筆詞花集、江戸ではあるが契沖自筆富士百首詠一巻、手鑑は甲と乙の二本が発見され、古筆切類の中から平安の古筆も発見された。 2仏書の中には伝空海筆仏名経(紺紙金字)、蝶鳥下絵経一幅を発見。 3絵巻は南北朝の前九年合戦絵巻一巻、鎌倉の地獄草子絵巻断簡一幅、全く新出の流鏑馬物語絵巻が発見された。 4絵画は鎌倉の稚児大師像一幅、狩野元信の白衣観音像一幅など。 5古文書は仁寿三年近江国愛智郡田券、豊臣秀臣、古渓宗陳の文書、まとまりのあるのは沢庵宗彭の茶道についての10枚の文書。 6序に、美術工芸品では平安初直刀、平安末の羽黒鏡など10面、高台寺蒔絵鏡箱に収められた白銅鏡、伝芝悦の交趾燒香爐、伊達家伝来の古九谷三つ組み鉢などが発見された。 7上記が概要であるが、以上の他にも江戸の写版本、古文書の末整理のものがあり、充分な調査ではないので、継続調査をすすめて全貎を明らかにしたいと考えている。 8上記はマイクロフィルムに撮影し、紙燒きも用意したので研究分担者と解題、翻刻、調査報告を予定したいと考えている。 9田村家蔵の貴重典籍は文化財指定となるものも含まれるので、その保管などとともに改めて文化庁とも図りたいと考えている。
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