研究課題
今年度は第二年次(最終年次)であることから、【.encircled1.】第一年次に収集した事例のデータベース構築を続行すること、【.encircled2.】前年次は文献からの事例収集が中心であったが、今年度は面接聞き取り調査、インフォマントの自己申告による事例収集を中心とした調査を多くすること、【.encircled3.】初年次に設定されたデータベース「桐」上の項目が事例のすべてを組み込むために適当であるかを検討すること、を主として行った。面接聞き取り調査、自己申告による調査は、在日母語話者、および既存の文献の少ないフランス語、タイ語などの言語の事例収集に有効であった。このような調査方法は、英語・韓国語においても、前年度のデータを充実させるために役だった。当初のデータベース構築の段階から最終的な項目設定に至る過程においては、各言語担当者とデータベース設定担当者の間で調整が繰り返された。とくに誤解が生まれるに至った経緯と誤解されたことがらの解釈・分析の項目調整に多くの時間が費やされた。最終的には、誤解のメカニズム分析の基礎となる事例データが得られたと言える。
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