• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

ハイパーメディア利用による自己内省型学習環境の構成法と指導法の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04451136
研究機関大阪大学

研究代表者

菅井 勝雄  大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)

研究分担者 森田 英嗣  大阪教育大学, 教育学部, 専任講師 (50200415)
木原 俊行  大阪大学, 人間科学部, 助手 (40231287)
黒上 晴夫  大阪大学, 人間科学部, 助手 (20215081)
キーワードハイパーメディア / 情報教育 / 自己内省 / 構成主義 / 教授・学習理論 / 僻地教育
研究概要

本課題研究における本年度の研究実績は、次に示す通りである。
(1)構成主義的教授・学習理論の構築と検討
ハイパーメディア利用の学習環境システムの大枠としての教授・学習理論が、近年、提唱されるようになってきたので、その理論的検討を試みると共に、わが国の現状の課題を明らかにし展望を考研した。
(2)具体的なハイパーメディア利用による自己内省型学習環境の構成と指導法の研究として、僻地教育における国語感想文の発表支援環境システムを開発し、その試行によって、目指す成果をあげた。すなわち、福井県の僻地校(分校と本校)を対象に、本校の小学校低学年児童の個別の国語感想文の発表映像をハイパーメディアに一種のデータベースとして収納し、その感想文がステレオタイプになりがちな小人数の分校の児童でもそのシステムを活用することによって、自己内省型学習が成立し、豊かな感想文をかけるようになることが、実証された。それも相互の協力活動という社会性の中でであり、これまで忘れられがちだった僻地教育に、こうしたアプローチの可能性を与えるとともに、僻地教育への情報教育の一つのモデルを示したと考える。
(3)これまでの理科教育、科学教育では、必ずしも十分に成果を上げえなかった「天文」単元を扱ったハイパーメディアによる自己内省型学習環境システムの開発を進めた。中学生らの実態調査に基づき、現在構築中であり、次年度には試行と評価をなしうる段階となっている。また、ハイパーメディアのディスプレイを投影して天体の動きをダイナミックに表示するシステムの開発も同時に行っている。
(4)また、視聴覚障害児のためのVoice Navigatorを用いたスピーチ・リーディング支援システムも、開発が進み、次年度あわせて試行し評価をなす予定に入っている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 菅井 勝雄・黒田 卓: "科学教育における「天文」の教育方法の開発研究ーハイパーメディア利用による自己内省型学習環境の構築をめざして" 日本科学教育学会研究会研究報告. vol.6 No.6. 7-10 (1992)

  • [文献書誌] 菅井 勝雄・黒田 卓: "構成主義的教授・学習理論におけるコンピュータ利用の展望" 日本教育工学会第8回大会講演論文集. JET1992. 76-79 (1992)

  • [文献書誌] 菅井 勝雄: "情報活用能力と自己学習能力の関連構造についての一考察" 日本教育方法学会誌「教育方法」. 21. 5-14 (1992)

  • [文献書誌] 黒上 晴夫: "ハイパーメディアと学習情報" 大阪大学人間科学部紀要. 18. 117-136 (1992)

  • [文献書誌] 菅井 勝雄: "人間科学への招待" 中島 義明,井上 俊,友田 泰正 20周年記念刊行物編集委員会 編, 227 (1992)

  • [文献書誌] 菅井 勝雄: "高校教育の改善と課題" 近畿高校教育研究協議会 編 編集代表 金子 照基, 344 (1992)

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi