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1993 年度 実績報告書

ハイパーメディア利用による自己内省型学習環境の構成法と指導法の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04451136
研究機関大阪大学

研究代表者

菅井 勝雄  大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)

研究分担者 黒上 晴夫  金沢大学, 教育学部, 助教授 (20215081)
山内 祐平  大阪大学, 人間科学部, 助手 (50252565)
前迫 孝憲  大阪大学, 人間科学部, 助教授 (00114893)
キーワードハイパーメディア / 自己内省 / 中学校理科 / 天文分野 / 構成主義 / 教授・学習理論
研究概要

本課題研究における本年度の研究実績は次に示す通りである。
(1)構成主義的教授・学習理論の構築と検討
ハイパーメディア利用の学習環境システムの大枠としての教授・学習理論が、近年提唱されるようになってきたので、その理論的検討を試みるとともに、わが国の現状の課題を明らかにし展望を考察した。
(2)中学校理科天文分野における構成主義的カリキュラムの開発
研究の最終年度と言うことで今までの研究知見を総合し、Jonassen(1991)の知識習得の3段階モデルを基礎とした中学校理科天文分野における構成主義的カリキュラムを開発し、香川大学附属坂出中学校において実践してもらった。評価手法も従来の客観的評価とは違うものを採用している。
(3)中学校理科天文分野におけるハイパーメディア教材の開発
構成主義的カリキュラムにおいて導入部分で使われるマルチメディア教材を開発し、実際に授業の中で使用した。このソフトウェアは従来の、インタラクティブ性のみを強調するものと違い、ストーリーや文脈づくりの中での知識やイメージの獲得を目指すものである。
(4)中学校理科天文分野におけるビデオカメラを利用した視点変換システムの開発
視点変換などの従来取り扱うことの難しかった内容を取り扱うために、子どもたち自身がビデオカメラを利用して天動説視点と地動説視点を切り替えて見るようにするなどの視点変換支援を行なった。
(5)中学校理科天文分野における討論を利用した知識の熟達の支援
カリキュラムの最後の部分では金星の動き方に関する課題を2段階の討論(小集団、クラス討論)の中で解いていくという支援形態をとった。アメリカでは科学教育の中で討論を取り入れる動きが活発になっており、構成主義的であるとともに、科学教育としても意味のあるものになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 山内祐平,菅井勝雄: "中学校理科天文分野における構成主義的カリキュラムの開発" 日本科学教育学会研究会研究報告. vol.8 No.2. 27-30 (1993)

  • [文献書誌] 安川正吾,菅井勝雄: "中学校理科天文分野におけるエデュティメントとしてのマルチメディア教材の開発" 日本科学教育学会研究会研究報告. vol.8.No.2. 31-34 (1993)

  • [文献書誌] 黒田卓: "知識の再構成を支援するメディアの活用-中学校天文領域におけるビデオカメラの活用-" 日本科学教育学会研究会研究報告. vol.8.No.2. 35-38 (1993)

  • [文献書誌] 鈴木真理子,山内祐平: "天文領域における学習者独自の考え方-構成主義的カリキュラム・応用ユニットの設計-" 日本科学教育学会研究会研究報告. vol.8.No.2. 39-42 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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