自然環境の変化をとらえるための野外実験調査を実施し、前年度調査との比較を行うとともに、その分析結果等に基づくカリキュラム開発のための基礎的資料を作成した。 1.実験調査の結果 (1)昨年と同じ児童について野外観察を実施したところ、一人当たりの観察記録数は7.6個から4.5個に減少した。同一場所のため観察意欲の減退のためと思われる。 (2)観察対象別に見ると、植物と汚染物質の指摘が多かった。 (3)観察対象と観察の観点との関わりを見ると、動植物について5年生のときの方が変化との関わりで観察していた。特に、植物については、5年生では色、形、様子、変化との関わりで、6年生では数や存在と関わった観察をしていた。 2.カリキュラム開発のための基礎的資料 (1)実験調査の結果に基づいて次のような資料を作成した。 【.encircled1.】児童の観察記録の仕方 【.encircled2.】野外学習の改善と学習指導との関わり 【.encircled3.】環境の変化のとらえ方と調べ方 【.encircled4.】環境の変化をとらえるための素材 【.encircled5.】観察方法とその指示の仕方 【.encircled6.】自然環境のマクロ的、ミクロ的とらえ方 【.encircled7.】中学校生徒の調査事例 (2)アジア・太平洋地域環境教育セミナーにおいて、環境教育の現状と課題についての資料を収集した。
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