研究課題/領域番号 |
04451148
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
大高 泉 高知大学, 教育学部, 助教授 (70176907)
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研究分担者 |
藤田 詠司 高知大学, 教育学部, 講師 (60219003)
真鍋 達貴 高知大学, 教育学部, 助教授 (90157397)
北 吉郎 高知大学, 教育学部, 助教授 (40204862)
稲田 俊治 高知大学, 教育学部, 助教授 (80036673)
遠藤 晃賢 高知大学, 教育学部, 教授 (00043448)
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キーワード | ドイツ / 環境教育 / ザッハウンターリヒト / 環境教育史 / 教科教育 / 事実科 |
研究概要 |
2年計画の初年度である平成4年度は次の研究を実施し、次の知見・成果(途中)を得た。 (1)ドイツ環境教育政策史の解明…戦後から80年代までのドイツの環境教育政策の展開を解明し、世界の環境政策史の流れと対応させたドイツ(西ドイツ)の環境教育政策史年表を完成させた。また市販されていないドイツ連邦教育科学省(BMBW)、常設文部大臣会議(KMK)、ドイツ連邦環境省(BMU)の報告書等を入手することができた。 (2)児童・生徒の環境意識の日本とドイツの比較…H.Gunter(1990)、G.Scherf(1988)、J.Hamm(1988)、A.Braun(1983)などの調査結果によって、ドイツの子どもたちの環境意識を調べた。例えば、ドイツの子どもは、環境意識が高く(6段階評定で4段階以上が90%、5段階以上が50%)、環境問題の中では産業廃棄物・核廃棄物問題を最も緊急度の高い問題と捉えていること(75%)等々が判明した。 (3)ドイツの学校教育(初等学校中心)における環境教育の事例の抽出・データベース化…ザッハウンターリヒトの教科書63冊における環境問題の扱いを分析した。その結果、例えば、全2693テーマのうち環境問題のテーマは101テーマ(3.7%)であるが、極めて多様な環境問題を小学校低学年段階から独立したテーマとして本格的に扱っていること、各学年で扱われるテーマ分布等々を解明した。また、この101のテーマを訳出し、データーベース化を進めた(マッキントッシュ対応データベースソフト:ファイルメーカーII、ファイルメーカープロ利用)。中等段階における環境教育事例については、CUNAプロジェクトの環境教育事例集、理科や社会科、そして数学における環境教育関連資料を収集し、一部翻訳を進めた。
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