研究課題/領域番号 |
04452014
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
面高 俊宏 鹿児島大学, 教養部, 教授 (50129285)
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研究分担者 |
安田 茂 鹿児島大学, 工学部, 助手 (30253909)
森本 雅樹 鹿児島大学, 教養部, 教授 (80012805)
川口 則幸 国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (90214618)
田中 穰 鹿児島大学, 理学部, 教授 (00236639)
北村 良実 鹿児島大学, 医療技術短大部, 助教授 (30183792)
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キーワード | VLBI / メーザー / 星形式 / 電波分光系 / 星間分子 |
研究概要 |
鹿児島大学と国立天文台は共同して、野辺山に設置されていた6m電波望遠鏡を鹿児島市錦江湾公園に移設し、ミリ波VLBI局を創設する計画を推進してきた。移設は昨年2月に終了し、4月より観測室が整備され電気配線等が完了し、早くも5月にはオリオンのメーザー源の受信に成功した。6月と10月には国立天文台野辺山よりVLBI観測機器を運び込み、6m鏡を用いた初めてのVLBI観測が野辺山45m鏡、水沢10m鏡との間で行われW49等のH_2Oメーザ源のフリンジが検出された。この結果等は日本天文学会秋季年会で報告された(8件)。現在,VLBI観測で得られたデータのマッピング処理が進行中で水メーザー源のマップが出始めており、1994年春の天文学会で報告される予定である。鹿児島局の立ち上げは国内VLBIネットワークへの影響は大きく、1300kmの基線長が達成され43GHzで1masの空間分解能が達成されることになる。 また、VLBI観測による6m電波望遠鏡のホログラフィー実験も成功裡に終わり、これについても鹿児島大学の大学院生が処理を行っている。これが成功すればVSOP衛星のアンテナ鏡面測定にこの方法が適用される予定である。この途中経過は1993年秋季天文学会で報告された。更に6m鏡と45m鏡を用いた感度を飛躍的に向上する観測法であるバーストVLBI観測がこの4月にも行われようとしているし、鹿児島大学の院生が開発に携わっている高次モードサンプリング観測法を用いた観測も同時期に行われようとしている。このようにVLBI観測にとって重要な観測実験が6m鏡を用いて行われようとしている。 今年1月音響光学型分光計が鹿児島局に設置され、単一鏡としての観測も開始された。水メーザー源のモニタ観測と銀河面のアンモニア観測が計画されており、既に観測は進み中間結果が春の天文学会で報告される予定。
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