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1993 年度 実績報告書

ミリ波帯偏波計による銀河系および近傍銀河中心領域の磁場構造の観測

研究課題

研究課題/領域番号 04452017
研究機関茨城大学

研究代表者

坪井 昌人  茨城大学, 理学部, 助教授 (10202186)

研究分担者 半田 利弘  東京大学, 理学部, 助手 (40202270)
キーワード銀河系中心 / 星間磁場 / ジェット / 晩期型星
研究概要

偏波計の製作は完了し、野辺山45m鏡に搭載した。木星、金星など惑星を使った直線偏波性能試験を行った結果、アンテナ、ビーム系起因を含めた偏波計全体の機械偏波はどの高度角でも直線偏波率で1%以下であり、高精度観測に耐える性能を実現していることが確認できた。
銀河系中心領域の偏波観測を野辺山45m鏡共同利用観測として平成5年春に実施できたが、計画目標である大規模な2次元偏波撮像は悪天候のため有効な観測時間が得られず、必要とする感度まで到達できていない。これは平成6年春に共同利用観測として再観測をする予定である。天候に恵まれればデータは取得できるであろう。
天候のため規模を縮小して銀河系中心自体の直線偏波観測を行った。最近、中心核自体であるSgrA^*にはミリ波でVLBIジェットの存在が報告されているので高い偏波率が期待されたが、43GHzでもセンチ波帯同様に偏波率が極めて低い(1%以下)ことが判った。この原因を追求する為この偏波計を使った偏波VLBI観測も平成6年春に共同利用観測で野辺山45m鏡と鹿島34m鏡で実施の予定である。
また、天候に左右されにくい分子輝線の偏波観測では晩期型星のSiOメーザー輝線のV=1/V=2同時観測で実施できた。偏波角の差を単純に解釈すると回転測度が10^6rad/m^2となる。今までに観測された最大のファラディー回転測度である。これについても平成6年春に確認観測を実施する予定である。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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