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1992 年度 実績報告書

Kev 中性子を用いた元素合成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04452024
研究機関東京工業大学

研究代表者

永井 泰樹  東京工業大学, 理学部, 教授 (80028240)

研究分担者 嶋 達志  東京工業大学, 理学部, 助手 (10222035)
梶野 敏貴  東京都立大学, 理学部, 助手 (20169444)
小栗 慶之  東京工業大学, 原子炉研, 助手 (90160829)
井頭 政之  東京工業大学, 原子炉研, 助教授 (10114852)
旭 耕一郎  東京工業大学, 理学部, 助教授 (80114354)
キーワードS過程元素合成 / 反応断面積 / 中性子捕獲 / データ収集計算機 / 中性子散乱 / モンテカルロコード
研究概要

(1)ガス蛍光を用いたワイヤ検出器の開発: この検出器は、S過程元素合成に影響する^<14>N(n,p)^<14>C反応断面積測定用に開発中。開発の要点は蛍光検出の効率が100%で時間分解能が5ナノ秒以下を達成する点にある。試作品はこれらを満たす事が分かった。そこで本番実験用のものを製作し現在その性能テストを行っている。
(2)UNIXをベースにしたデータ収集系の開発: 中性子捕獲実験では、データ収集用計算機としてVAX等の計算機がまたデータ解析用にはUNIXベースの物が安価である等の点から利用されている。しかし両計算機の言語が異なるためその書換えに多大の労力を必要としている。そこでデータ収集系をUNIXベースにしてこれを改善すベくSPARC station等のワークステーションを導入し現在その整備を行っている。すでに擬似信号の処理が可能な状態になっている。
(3)軽核の中性子捕獲実験: ^<12>C,^<13>C及び^<14>Nについて中性子エネルギーが10〜90kevで測定を行った。これらは恒星中の元素合成で中性子を消費しつくす可能性のある元素である。^<12>C及び^<13>Cについては理論値の5倍及び10倍の大きな値を得たがこの結果はこれら元素がS元素合成にかなり影響を与えることを意味している。又^<14>Nについては理論値とほぼ一致した。又厚い試料中での中性子散乱の影響を補正するためのモンテカルロコードを開発した。そしてこのコードの妥当性をH(n,γ)D反応断面積の測定で得た値と比較して検証した。この結果今後厚い試料を用いて研究を行う道が確立した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y,Nagai: "Neutron capture rates of light nuclei and stellar evolution" proceeding 2nd Int.Symp.on Nuclear Astrophysics. Nuclei in the COSMOS. (1993)

  • [文献書誌] Y.Nagai: "stellar neutron capture cross sections of light nuclei" proceeding Mini Int.Symp.on origin and Evolution of the Elements. (1993)

  • [文献書誌] Y.Nagai: "(n,γ)reaction related to nuclear astrophysics" proceeding Japan-China Joint Nuclear Physics Symp.(1993)

  • [文献書誌] 嶋 達志: "中性子ビームによる実験の展望" 研究会「短寿命核ビームの科学'92」報告書. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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