研究課題/領域番号 |
04452075
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
川口 貞男 国立極地研究所, 教授企画調整官 (40000153)
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研究分担者 |
山崎 孝治 気象研究所, 気候研究部, 室長
和田 誠 国立極地研究所, 研究系, 助手 (40132716)
青木 周司 国立極地研究所, 研究系, 助手 (00183129)
神沢 博 国立極地研究所, 情報科学センター, 助手 (20150047)
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キーワード | オゾン / 輸送 / 南極オゾンホール / 成層圏 |
研究概要 |
昭和基地および他の南極基地のオゾンデータ、Nimbus 7/TOMSによるオゾン全量のグローバルデータを収集し、1992年の南極オゾンホールは、1987,1989,1990,1991年と同程度の規模であることを確認した。 南極昭和基地で放球され、オゾンホーム内のオゾンがもっとも少ないと考えられる高度約16kmを1991年9月に約5日間浮遊したポーラー・パトロール・バルーン観測実験によって得られたオゾンおよびエアロゾルのその場(in situ)観測データ、バルーンの軌跡データを編集整理して解析を行ない、気球に添ってオゾンの変動が予想以上に大きいこと、オゾンおよびエアロゾルのデータに負の相関が見られたこと等を見いだした。 NMC客観解析気象データの12年間分のデータ(1979-1990)、大気大循環モデルの10年間積分結果の解析を行い、南極オゾンホールが発達する冬から春の時期の南半球成層圏の西風ジェット(その強さがオゾンオールの規模を決める大きな要因となる)の年々変動を調べ、それが、外力の変動に対する大気の応答というよりは、大気の内部の変動であることを示した。 昭和基地に於て1988年2月に開始された地上オゾン濃度連続観測データの解析を行い、冬(7月)に最高、夏(1月)に最低という顕著な季節変化を示すこと、この季節変化に重畳した数週間程度の不規則な変化が見られること、8月半後から9月の間のかけて濃度が数日にわたって極端に低下する現象が見られること、等の事実を見いだした。
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