研究課題/領域番号 |
04452082
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
鉱物学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
入船 徹男 愛媛大学, 理学部, 助教授 (80193704)
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研究分担者 |
川嵜 智佑 愛媛大学, 理学部, 教授 (50136363)
安東 淳一 愛媛大学, 理学部, 特別研究員
村上 隆 愛媛大学, 理学部, 助教授 (00253295)
藤野 清志 北海道大学, 理学部, 教授 (40116968)
大野 一郎 愛媛大学, 理学部, 教授 (00116914)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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キーワード | マントル / 鉱物物性 / レオロジー / 共振法 / 焼結実験 / 相転移 |
研究概要 |
1.マントル鉱物の相転移機構と変形実験 マントルの主要鉱物であるかんらん石の変形スピネル転移の相転移機構を、多アンビル型装置と高分解能透過電子顕微鏡を用いて解明した。また、多アンビル型装置のセル構造や圧力媒体を変えることにより、さまざまな応力状態を実現するとともに、その評価を透過電子顕微鏡による転位構造の解析によりおこなった。このような手法を用いて高圧下での変形実験をかんらん石やざくろ石に対しておこない、これらのマントル中でのレオロジカルな性質を明らかにした。 2.多成分系の超高圧相転移と密度変化 多アンビル型装置を用いて下部マントルに至る超高圧下でのマントルおよびスラブ構成物質の合成・相転移実験をおこなった。この結果に基づきこれらの相変化や密度変化を明らかにし、マントルの物質構成やスラブの挙動についての実験的制約をおこなった。 3.超高圧下での焼結実験と焼結体の弾性定数測定 合成パイロープざくろ石粉末の高温高圧下での焼結実験をおこなった。この結果最適な焼結条件を見い出し、理論密度の99%以上の緻密な多結晶焼結体を得ることに成功した。この焼結体を球形に整形し、共振法により弾性定数を測定した。 4.共振法の新しい手法の開発と弾性定数の圧力依存性 微小試料の弾性定数の測定法である共振法に新しい手法を導入した。従来は連続的に振動数を変化させて試料を振動させ、共振振動数を測定していたが、本方法はパルス波を与えて得られた試料の振動を周波数解析をおこない共振振動数を得る方法である。これを球形試料に適用した結果、従来の方法と調和的な結果が得られたとともに測定に要する時間の大幅な短縮が実現された。また、ガス圧下での共振法による試料の弾性定数測定技術の開発もおこなった。
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