研究課題/領域番号 |
04452108
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
藤井 寛一 茨城大学, 工学部, 教授 (00054354)
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研究分担者 |
久保田 俊夫 茨城大学, 工学部, 講師 (40143143)
亀丸 俊一 茨城大学, 工学部, 助教授 (60175289)
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キーワード | オプトガルバニック分光 / シュタルク分光 / ラマン分光 / 細胞 / 腫瘍遺伝子 |
研究概要 |
オプトガルバニック分光は、特定原子の特定準位に共鳴する波長のレーザー光を入射する事により、その準位密度を制御する分光学をいう。本研究では、特定原子として細胞内の分子や原子を想定している点が独創点である。 シュタルク分光とは、強電界のもとで、一つのリュドベリー準位が多数の微細準位に分岐したそれらの各準位に共鳴する波長のレーザー光を照射し、電界分布等を計測する分光学をいう。この様にして実現するであろう波長可変レーザーを上記オプトガルバニック分光の光源として用いる点が、本研究独自の着想である。 すなわち、本研究では、これら二つの分光学を組み合わせ、特定波長のレーザー光を強電界下に置かれた細胞に照射する事によって細胞に所望の変化を与える事を目的としている。 二年間の研究を通じ、シュタルク分光による波長可変機能の実現は、原子の種類や使用可能な波長域等に制限があって、細胞照射には不向きの一面があるため、外部共振器と斜入射回折格子を用いる連続波長可変半導体レーザーを併せ検討中である。本研究の要は、波長選択されたレーザー光により、腫瘍遺伝子を切断する事にあるが、細胞実験施設が身近にないため、最終吟味は別途進行中の国際共同研究に委ねたい。アセトンやニトロベンゼン等の薬品にアルゴンレーザーを照射した際のラマン分光、ならびにジュースや牛乳等の生物系物質を用いた同様の実験結果から、フローサイトメーターやセルソーター等の散乱パターンから細胞を推定する方式に比べ、オプトガルバニックシュタルク分光学を応用する本研究は、学理的に極めて厳密であることから、今後も一層の展開を期したい。
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