研究概要 |
炭素繊維複合材料積層板の短册形試験片の積層構成および寸法を決定し製作を依頼した。試験片を入手後,直ちに実験を開始する計画であったが,ホログラフィ装置のアルゴン・レーザが出力低下したため着手できなかった。結局、レーザのチューブ交換が必要となり、資金調達、購入に時間がかかり,所期の目標を達することができなかった。 光学式変位センサーを購入し,円筒シェル試験片のオートグラフによる4点曲げ試験に適用した。4台のセンサーを導入したことにより,円筒の破損前偏平化が正確に測定できるようになった。炭素繊維の巻き角によって破損前偏平化の出現が異り,破壊様式も異ることが判明した。実験データをさらに整理検討中である。 等方性マイラー材の円筒シェル試験片の純曲げ負荷装置による純曲げ実験を試みた。純曲げによる安定限界について非線形解析を行った。また,汎用構造解析プログラケANSYSおよびABAQUSを用いて数値計算を行って,実験との対応を比較検討中である。
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