研究課題/領域番号 |
04452120
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
原 利昭 新潟大学, 工学部, 教授 (50134953)
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研究分担者 |
堂前 洋一郎 新潟大学, 医学部, 助手 (80227701)
寺島 和浩 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (50251848)
新田 勇 新潟大学, 工学部, 助教授 (30159082)
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キーワード | 人間感性 / 感性解析 / 居眠り / 圧力センサ / 接触圧力 / 圧力測定 |
研究概要 |
前年度に引き続いて自動車の居眠り運転に起因する交通事故の防止等への応用を目的とする人の覚醒度低下に伴って生ずる力学的および生理学的変化を測定・解析を行った。前年度の研究では、感圧ゴムセンサのみを利用した手掌圧力測定システムを利用していたが、本年度では、本科学研究費により購入した生体電気信号用アンプシステムを併用した総合的な測定手法により、脳波および筋電の生体信号による生理学的基礎データを含む測定を行った。その結果、脳波および筋電のみによる覚醒度低下状態の把握は困難であるが感圧ゴムセンサーによる指先の力学的変化を総合することにより微妙な覚醒度変化が把握できることを明示した。 本年度のもう一つの研究目的として、ヒューマンエラーおよび労働災害・事故の防止に関連する作業労働従事者の作業形態と作業負担量の適正化を取り上げた。ここでは特に、作業労働従事者の生体疲労を力学的環境の変化として測定・解析するために、組立ラインでの作業労働に伴う疲労感覚特性を対象とした。比較的重量のある部品の組立ラインでの作業を模式的に再現した作業条件を設定し、立位運搬・組付け作業時の疲労感覚特性に深く関係していると思われる手掌圧力および足底圧力を測定するために感圧ゴムセンサーを手袋および靴の中敷きに取り付けて測定した。時間経過に伴う生体の疲労と手掌および足底圧力変化を解析し、一定時間の組立ラインを想定した流れ作業の中でも運搬組付け作業においては、生体の疲労が進行すると下肢の疲労をカバーするようになると共に上肢の作業負担量が次第に大きくなる傾向が認められた。また、下肢の疲労に起因して一定の姿勢保持が困難になり、体幹制御の不安定性が生じることを足底圧力変化特性パターンにより明示した。
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