研究課題/領域番号 |
04452120
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
原 利昭 新潟大学, 工学部, 教授 (50134953)
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研究分担者 |
寺島 和浩 新潟大学, 地域共同研究センター, 助教授 (50251848)
谷澤 龍彦 新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (90227231)
新田 勇 新潟大学, 工学部, 助教授 (30159082)
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キーワード | 感覚感性 / 感性解析 / 圧力センサ / 接触圧力 / バイオメカニクス |
研究概要 |
自動車運転者の注視動作に伴う覚醒特性を眼球運動と頭部挙動に基づいて評価し、覚醒度の低下に伴って眼球の可動範囲が狭小化し、覚醒回復のためのまばたき回数が著しく増加すること等を明示した。同時に、筋肉の弛緩に伴う頭部の前方傾斜傾向も明示した。 人の疲労と立位姿勢制御感覚を、感圧センサにより足底圧力を測定して評価した。特に、下肢のスクワット運動による筋疲労では、足底圧力の周期特性が喪失し、姿勢制御機能に低下傾向が見られること等を明示した。 人の恐怖感覚、特に階段昇降に伴う恐怖感覚を足底圧力と大腿直筋・二頭筋、ヒラメ筋の表面筋電位を測定した。急傾斜の階段下降時に最も恐怖感を抱くと共に踵の接地時間が短くなり、下肢の各関節角度変化を大きくして下降姿勢のバランスに極めて留意する傾向を明示した。 快適感の中でも特に、各種運動靴の履き心地と車椅子の乗り心地を評価した。例えば、テニスシューズを着用した静止立位状態では、前足部の圧迫感が最も支配的であり、歩行時には足部の微少な動きが脳の圧迫感覚を減少させると共に最も快適感を意識させること等を明示した。一方、車椅子の乗り心地感覚を着座圧力分布と着座姿勢を利用して評価した。座面圧力が快適感に対する最重要因子であり、特に座骨結節部周辺の圧力分散が快適感の向上に効果的であることなどを明示した。 人の動作制御感覚を解明する研究の一環としてスポーツ、特にテニスプレーでのボールコントロールとラケットの握り、上肢・下肢の使用方法および体幹の動き等の関連性を解析した。フラット時のフォアハンドストロークでは、グリップ圧力と各関節角度を共にコントロールしてラケット面を維持する感覚を有することやラケットを強く握ろうとして手首を硬直化する感覚によってトップスピンを行うこと等を明示した。
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