• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

AI手法と最適化手法とのハイブリッド化による知的設計支援システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 04452131
研究機関大阪大学

研究代表者

赤木 新介  大阪大学, 工学部, 教授 (50127172)

研究分担者 廣川 敬康  大阪大学, 工学部, 助手 (80252609)
藤田 喜久雄  大阪大学, 工学部, 講師 (10228992)
キーワード人工知能 / 最適化手法 / 設計工学 / インテリジェントCAD / 配置設計 / 遺伝的アルゴリズム / 形状最適化 / 多領域最適化
研究概要

本研究課題の目的は,AI手法に基づいたヒューリステックスの導入や柔軟なプログラミング技術を基盤として,数理計画法による最適化手法とのハイブリッド化をもとに,知的設計支援システムを構築するための体系的な方法論を確立することである.本年度は,昨年度における,プラント配置設計,航空機の基本設計,リンク機構の形状最適化設計,の具体的な各設計問題におけるハイブリッド化の試みをさらに進めるとともに,新たに以下のような設計問題についての検討を行ない,以下の知見を得た.
●板取り問題においては,部材のそれぞれの具体的な配置位置や向きを決定する必要があるが,そのためには,部材間の隣接関係についての位相構造と具体的な配置情報とを階層的にとらえ,前者については遺伝的アルゴリズム,後者については,極小値探索アルゴリズムを適用することにより,ハイブリッド化解法を用いることが有効である.
●リンク機構の形状最適化問題では,機構の運動に係わる内容や各リンク構成部材の強度に係わる内容などの多領域にわたる内容を同時に考慮する必要があるが,そのような広範な内容の最適化のための計算モデルを導出する上で,オブジェクト指向によるモデリング手法や,知識処理を融合した自動化技術が有効であり,さらに,それらを最適化計算と統合化することによって,有効に最適設計の過程を支援することができる.
また,昨年度における研究の成果やこれらの具体的な問題における検討を通じて,知的設計支援システムにおけるAI手法と最適化手法とのハイブリッド化の有効性に関して,以下の知見を得た.
●設計プロセスにおける処理内容は多様であり,設計対象の構成内容や形態を扱う部分に対してはAI手法が,また,数量的な扱いによりリファイメントを行なう部分については最適化手法が有効であり,設計内容の性質に応じて,両者をハイブリッド化することが有効である.
●最適化手法を適用するに当っては,適切な数学的なモデルを導出することが重要であり,そのような過程を自動化したり,柔軟に支援していく上で,AI手法に基づいたモデリング技術が有効である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 藤田喜久雄: "遺伝的アルゴリズムと極小値探索アルゴリズムとのハイブリッド化による板取り問題の一解法" 日本機械学会論文集C編. 59-564. 2576-2583 (1993)

  • [文献書誌] Fujita,K.: "A Layout Design System of Nuclear Power Plants by Using AI Techniques and an Optimization Procedure" Proceedings of 9th International Conference on Engineering Design-ICED 93. 1. 423-430 (1993)

  • [文献書誌] Fujita,K.: "Hybrid Approach for Optimal Nesting Using a Genetic Algorithm and a Local Minimization Algorithm" Proceedings of the 1993 ASME Design Automation Conference. DE-65-1. 477-484 (1993)

  • [文献書誌] Fujita,K.: "Plant Layout Design System using a Hybrid Approach with a Constraint-Directed Search and a Mathematical Optimization Technique" JSME International Journal,Ser.C. 36-4. 562-568 (1993)

  • [文献書誌] 藤田喜久雄: "リンク機構設計における多領域最適化システムの研究" 日本機械学会関西支部第69期定時総会講演会講演論文集. (発表予定). (1994)

  • [文献書誌] 藤田喜久雄: "板取り問題への遺伝的アルゴリズムの適用" 日本機械学第71期通常総会講演会講演論文集. (発表予定). (1994)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi