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1992 年度 実績報告書

オンライントランザクション処理のための高信頼分散ネットワークシステム構築手法

研究課題

研究課題/領域番号 04452195
研究機関広島大学

研究代表者

吉田 典可  広島大学, 工学部, 教授 (60037728)

研究分担者 小出 哲士  広島大学, 工学部, 助手 (30243596)
宮尾 淳一  広島大学, 総合科学部, 助教授 (30200124)
若林 真一  広島大学, 工学部, 助教授 (50210860)
キーワードトランザクション処理 / 分散処理 / ネットワーク / フォールトトレランス / プロトタイピング / シミュレーション
研究概要

本研究では,大規模分散ネットワークシステムにおけるオンライントランザクョン処理(OLTP)について考察し,高信頼OLTPシステム構築手法と,OLTPに関連する各種アルゴリズムを開発する。本年度に得られた研究成果を以下にまとめる。
1.分散アルゴリズムシミュレータの開発:分散システム構築の基礎となる分散アルゴリズムを効率よく開発するための分散アルゴリズムシミュレータを開発した。本シミュレータはイーサネット等の物理ネットワークの下位プロトコルやファイル転送プロトコルのシミュレーション機能を持ち,分散アルゴリズムのより詳細なシミュレーションが可能である。また,本シミュレータはネットワークのパフォーマンス等のシミュレーションデータの解析・評価機能を持ち,分散システム設計者はこれらの機能を用いて効率よく分散システムを設計することが可能になる。
2.耐故障リーダ選挙アルゴリズムの開発:分散システムの高信頼化のために,分散システムの最も基本的な問題であるリーダ選挙問題に対して,リンク故障を仮定したリーダ選挙アルゴリズムを開発し,その正当性とメッセージ複雑度を理論的に示した。提案アルゴリズムは従来手法よりメッセージ複雑度が小さいという特長を持つ。また,1.で開発した分散アルゴリズムシミュレータ上に開発したアルゴリズムを実現し,実験的評価を行なった。
3.マルチメディアデータベースにおける同時実行制御手法の開発:マルチメディアデータベースの同時実行制御の並列実行可能性の向上を目的として,新しい同時実行制御手法を開発した。更に,本手法の有効性を検証するため,シミュレーション実験を行ない,提案手法が従来手法より高い並列実行可能性を実現していることを確かめた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 若林 真一: "ネットワークの形状と通信遅延モデルを任意に設定可能な分散アルゴリズムシミュレータ" 情報処理学会第45回全国大会講演論文集. 5. 279-280 (1992)

  • [文献書誌] 松本 哲也: "固有の識別子をもたない分散システムにおける耐故障リーダ選挙アルゴリズム" 情報処理学会第45回全国大会講演論文集. 5. 63-64 (1992)

  • [文献書誌] 松本 哲也: "任意形状の非同期ネットワークにおける耐故障リーダ選挙について" 電子情報通信学会技術研究報告. COMP92-63. 21-30 (1992)

  • [文献書誌] 坂上 雄一: "マルチメディアデータベースにおける同時実行制御手法の考察" 情報処理学会研究報告. 92-DBS-91. 101-108 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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