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1992 年度 実績報告書

関東地震による鎌倉市内の社寺建築の被害に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 04452245
研究機関東京大学

研究代表者

大橋 好光  東京大学, 工学部, 助手 (70160603)

研究分担者 坂本 功  東京大学, 工学部, 教授 (90011212)
キーワード関東地震 / 鎌倉 / 伝統的建築 / 社寺建築 / 地震被害 / 調査 / 神社 / 寺院
研究概要

(1)宗教法人リストなどから鎌倉市内の全ての神社、寺院のリストを作成した。159社寺(652棟)をピックアップした。また、並行して関東地震による鎌倉市内の被害を掲載した文献の調査を行った。
(2)それら全てについて、関東地震による建物被害の内容をアンケート調査を行った。内容は、 (1)地震当時にその社寺が存在したかどうか、 (2)地震当時の資料の有無、関係者の有無、 (3)建物の様式・形式、 (4)被害の部位、被害の程度、方角、など。
(3)アンケートに「被害あり」と回答した中から、「写真等の資料がある」または「地震当時のことを知っている人がいる」と回答のあった28社寺について、被害の様子などのヒヤリングを行なった。また、併せて、写真その他の資料を複写、収集した。
(4)以上の調査の結果、次のような点が明らかになった。 (1)民家の倒壊率の高い所では社寺の倒壊率も高い。 (2)社寺の全壊率は、民家の全壊率よりも高い傾向がある。 (3)腰越津地区など社寺の全壊率の高い地域が見られる。 (4)全般的に、神社よりも寺院の方が被害率が高い。 (5)寺院でも、仏堂よりも庫裏などの住居系の建物の方が被害率が高い。 (6)比較的資料の充実した75棟の建物を抽出した。
(5)並行して、郷土史家や図書館、市役所文化財課等にインタビューを行った。その結果、関係者の多くは既に他界しており、直接のヒヤリングのできる関係者は少ないことが分かった。
(6)現在、地元の宮大工など建築関係者を知ることができたので、これらの人のインタビューを今後予定している。また、関東地震の際の、鎌倉市内の推定震度の地図を作成するための、沖積層の深さのマップを作成中である。また、抽出した75棟について、より詳細な検討を加える予定である。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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