研究課題/領域番号 |
04452307
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
間瀬 淳 筑波大学, 物理工学系, 助教授 (00023325)
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研究分担者 |
北條 仁士 筑波大学, 物理学系, 助教授 (30116660)
石井 亀男 筑波大学, 物理学系, 助教授 (10015844)
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キーワード | プラズマ / 不安定性 / エンドプレート / 電場 |
研究概要 |
1.研究目的を達成するために重要な計測器となる反射計の製作およびガンマ10セントラル部への取付けを行った。掃引周波数は7‐18GHz、正常波(Oモード)と異常波(Xモード)の切り替えが容易であり、両者を併用しプラズマ半径の全域にわたって測定可能である。プラズマ揺動測定に適用する場合、高速A/D変換器とパーソナルコンピュータの組み合わせでオンラインで50MHzまでの波動測定を可能とした。 2.ガンマ10の代表的な二つのモード(RFスタートモードおよび ECHスタートモード)でエンドプレートバイアス実験を実施し、両モードで励起されている不安定性について、印加バイアス電圧と揺動のk-ωスペクトルおよび径方向強度分布との関連を定量的に調べ、その安定化方法について検討した。 3.エンドプレートバイアス時の密度分布および電位分布の詳細を測定し、電場による不安定性制御の機構、および不安定波動の励起による密度分布の変動について調べた。さらに、閉じ込めへの影響も議論した。 4.上記反射計により、RFプラズマにおいて磁場に平行方向と垂直方向のイオン温度の非等方性により励起される電磁アルベンイオンサイクロトロン波の測定に成功した。また、OモードとXモードの反射波信号の比から密度揺動と磁場揺動の分離測定が出来ることを初めて示した。磁場揺動の閉じ込めへの影響については最近重要視されており、本研究で提案した磁場揺動の非接触測定法は非常に注目されている。 なお、本研究課題には日本科学技術協力で一ヶ月間筑波大学プラズマ研究センターに滞在した米国研究者が協力し、共同実験を行った。実験結果についてトカマクなど他の閉じ込め方式と比較検討した。
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