研究課題/領域番号 |
04452319
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研究機関 | 筑波技術短期大学 |
研究代表者 |
加藤 雄士 筑波技術短期大学, 電子情報学科, 教授 (50224548)
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研究分担者 |
黒川 隆夫 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (00029539)
内藤 一郎 筑波技術短期大学, 電子情報学科, 助手 (00237182)
安東 孝治 筑波技術短期大学, 電子情報学科, 助手 (50222782)
志水 康雄 筑波技術短期大学, 電子情報学科, 助教授 (60015873)
内野 權次 筑波技術短期大学, 教育方法開発センター, 教授 (30100811)
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キーワード | 日本手話 / 手話データベース / メニュー検索 / 電子化辞書 / データグローブ / ハイパーカード / 学習システム |
研究概要 |
手話の記述方法として、前年度に検討した音韻的記述法について、手話単語100語を記述した。これらの手話単語の辞書化については、前年度試作したカード型データベースによる検索システムを拡張する方法で行った。 前年度試作した検索システムは、日本語からの検索しかできなかったが、手話側からの検索ができるようにした。これは、手話の記述に使用した特徴的形態をイラストとして画面に表示し、これをユーザーが選択することで、手話の形や動きによる記述に到達し、その記述をパラメータとして持つ手話(語)を検索することができる。これは、手話の学習システムとしても有効である。使用経験から、ユーザーが認知している形と、記述に使用した形との間にずれがあり、始めてのユーザーにとっては、選択肢の選び方が難しいということが分かった。動きについては、静止したイラストでは無理があり、今後、動きそのものを入力できるように改善する計画である。 一方、本年度設備購入したデータグローブによる手話データの採取については、指の曲げ方だけでは、手話データとして不足であることが判明したので、これに、各指間の接触を検地するセンサーを追加してもらい、これによって、手話データを正確に採集できるようになった。現在、コンピュータとの接続実験中であり、未だ、大量のデータ採集には到っていない。プログラムについても手直し中である。また、この装置により、手の形や、動きが入力できるので、これを前項で述べた手話の検索に使用することを検討中である。これを使用することで、多くのイラストを順次選択するよりも早く、目的の手話(語)を検索できるようになると考えられる。 その他として、手話の情報処理に関する研究会を実施し、外部の研究者から多くの知見を得ることができた。
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