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1993 年度 実績報告書

高圧下におけるタンパク質の結晶化過程のその場観察

研究課題

研究課題/領域番号 04452321
研究機関東北大学

研究代表者

小松 啓  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (00108565)

研究分担者 上羽 牧夫  名古屋大学, 理学部, 助教授 (30183213)
中田 俊隆  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (20237308)
宮下 哲  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (00219776)
キーワードHEWリゾチーム / 高圧セル / 圧力による核形成制御 / 圧力による晶癖変化 / 溶解度 / 生体高分子の結晶成長
研究概要

1.高圧その場観察システムを立上げた。
現有の倒立型透過位相差顕微鏡にあわせて、ダイヤモンドアンビルセルを設計した。その圧力測定に、レーザーによるルビー蛍光シフトを利用するシステムを付加し、コンピューターで自動計測ができるようにした。
2.HEWリゾチームの核形成の圧力による制御の可能性を見出した。
ダイヤモンド・アンビルセル内でリゾチーム結晶核を形成させ、温度一定の条件下で圧力を変化し、圧力増大とともに核の数が減少することを見出した。これは、核の多発することを制御する上で重要な発見である。
3.HEWリゾチームの溶解度の圧力依存性の発見
25±0.2℃に温度を固定し、圧力510MPaから0.1MPaに減圧することで、リゾチーム単結晶(正方晶系)が成長することが観察された。即ち、リゾチームの溶解度は圧力増大にともなって増加することがはじめて明かとなった。
4.HEWリゾチームの晶癖変化の圧力依存性を見出した。
(101)面と(110)面の成長速度の比は圧力増大とともに単調増加し、C軸に長い単結晶となる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hiroshi Komatsu: "Interferometric Observation of the Interfacial Gradient Layers Around a Lysozyme Crystal." Jpn.J.Appl.Phys.32. L1855-L1857 (1993)

  • [文献書誌] 鈴木良尚: "高圧下でのHEWリゾチームの結晶成長" 日本結晶成長学会誌. 20. 168-168 (1993)

  • [文献書誌] Satoru Miyashita: "Observation of the Concentration Distribution Around a Growing Lysozyme Crystal." Proc.7th Topical Meeting on Cryst.Growth Mech.407-412 (1994)

  • [文献書誌] Satoru Miyashita: "Observation of the Concentration Distribution Around a Growing Lysozyme Crystal." J.Crystal Growth. (発表予定). (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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