AVセレクタを使用した動的メディアの援用による階層形のCAIシステムの特徴はビデオ等の動的メディアライブラリーから、このシステム自身で、学習者それぞれに必要なビデオ教材を自動的に選択して、さらに、その中から必要な個所を自動的にサーチして、その範囲を学習者の理解出来るまで、何度でも繰り返す方式を採用している。それにより、種々の理解の程度の複数の学習者を同時に、それぞれのレベルに適った内容で、それぞれのペースで学習することが可能なシステムである。 このシステムの実現のために、動的メディアをAVセレクタに接続するための、特別な動的メディアLANが必要となるが、その装置は市販されておらず、又たとえ市販されたとして、基本システムだけで、3000万円以上と予想される。本研究室では、永年にわたって、これらの研究を行って来たので、この動的メディアLANを自作することとした。3カ年計画の初年度にあたる今年度は、この動的メディアのLANの構築とAVセレクタのコントローラのシステム(ソフトウエア)の整備と開発に主体をおいた結果、その基本部を完成することが出来た。 これによって、システムの実現に向けて、2年目のスタートを切ることが可能となった。さらに、IWSを利用して、このシステムに適ったビデオ教材を製作すべく鋭意努力しているところである。 このシステムを完成させた後で、まとめてしかるべき学会に発表する予定である。それまで、このシステムの完成に全力をあげることにする。
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