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1992 年度 実績報告書

臨界溶解挙動とカーン転移に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04453010
研究機関九州大学

研究代表者

荒殿 誠  九州大学, 理学部, 助教授 (20175970)

キーワード臨界溶解点 / カーン転移 / 界面形成 / 熱力学 / 接触角
研究概要

(1)三成分三相系の相挙動や界面挙動を知るための重要な基礎となる水ーアルコール二成分二相系の相挙動や界面挙動の研究をおこなった。炭素数4および5のアルコールの構造異性体についてガスクロマトグラフ法によって相互溶解度曲線(相挙動)と二相間の界面張力(界面挙動)を温度の関数として測定した。これにより相互溶解と界面における分子の配向、分子間相互作用および分子構造との相関等に関する重要な情報が得られた。さらにこの実験を通して熱力学的解析手法の確立、実験装置の改良や技術向上がなされた。 (2)実験の再現性や精度に重大な影響を持つポリオキシエチレンアルキルエーテルの純度を高めるために、三相共存抽出法を開発改良し高純度の試薬をうることに成功した。これは未精製物質にみられる表面張力ー濃度曲線の深い極小が精製物質では完全に消失することで確認された。 (3)現有の積分計付ガスクロマトグラフ装置により、圧力一定下での温度による相互溶解度の精密測定を行い三成分三相系のギブス三角柱を構築するための基礎技術が確立された。 (4)CCDカメラを組み入れたシステム実体顕微鏡を、高速処理コンピューターやプロセッサー、ならびに高レベルの画像解析ソフトウヱアーと結合し、等倍から100倍程度の広範囲で精密画像処理できる高速画像解析システムを設計製作した。 (5)このシステムを中間相による水/油界面の濡れ、中間相レンズの二面角測定、さらには懸滴あるいは静滴の画像解析による高精度の界面張力測定に利用できるように外部石英光学セル、外部精密恒温セル等を設計製作した。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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