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1993 年度 実績報告書

溶媒抽出-ミセル動電クロマトグラフィーによる金属キレートの分離法

研究課題

研究課題/領域番号 04453034
研究機関群馬大学

研究代表者

川本 博  群馬大学, 工学部, 教授 (20008460)

研究分担者 板橋 英之  群馬大学, 工学部, 助手 (40232384)
キーワードジチゾン抽出 / EDTA逆抽出 / 等速電気泳動法 / 金属イオンの分離 / 三元錯体 / HSAB経験則 / STTAキレート / 逆抽出機構
研究概要

ジチゾン抽出-EDTA逆抽出-等速電気泳動法による金属イオンの分離をHSAB経験則によって設計した.分離できた金属イオンはPb^<2+>,Zn^<2+>およびCd^<2+>で,本研究の成果は論文として分析化学に投稿準備中である.またジエチルジチオカルバミン酸正抽出-EDTA逆抽出-等速電気泳動法によるPb^<2+>,Zn^<2+>およびCd^<2+>の分離の設計に成功し,その成果は日本化学会春季年会(1994年4月,東京)において発表を予定している.
金属イオン-モノチオテノイルトリフルオロアセトン(STTA)-1,10-フェナントロリン(phen)三元錯体の結合様式をHSAB経験則によって解明し,得られた知見はDTAおよびIRによって実験的に裏付けられた.この成果は錯体化学の国際会議(1994年7月,京都)で発表を予定している.
ジチゾン抽出を利用して天然水中の銅(II)錯化容量および溶存銅(II)錯体の反応活性度の同時測定法を開発した.本法は国際会議トレースアナリシス(1994年8月,函館)において発表を予定している.
銅(II)-STTAキレート(MR_2)の逆抽出機構は,MR_2が水相に移りこれにH^+が結合する段階MR_2 + H^+ → MR_2H^+が律速であることを解明したほか,STTA濃度が高い領域での反応はMR_<2,org> + H^+ (〕 SY.dblharw. 〔) MR^+ + HR_<org>,MR^+ + H^+ → MRH^<2+>であることが判明した.カドミウム(II)-STTAキレートの場合には,MR_2のキレートリングの開環が律速であることを明らかにした.逆抽出機構に関するこれらの研究は次年度に体系化する計画である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Kawamoto et al.: "Lability of copper(II) complex in river waters in the Urban area" Bull.Chem.Soc.Jpn.66. 2104-2105 (1993)

  • [文献書誌] H.Kawamoto et al.: "Synergistic extn.of Zr(IV)and Hf(VI)with BPHA and Pheml" Anal.Sci.9. 145-147 (1993)

  • [文献書誌] 板橋・川本・赤岩: "アセトソ-水混合溶媒からの金属ジチゾナト錯体の抽出" 分析化学. 42. 693-697 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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