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1992 年度 実績報告書

酸化的環境での生命起源物質の無機的合成

研究課題

研究課題/領域番号 04453037
研究機関京都大学

研究代表者

木原 壯林  京都大学, 化学研究所, 助教授 (60161543)

研究分担者 宗林 由樹  京都大学, 化学研究所, 助手 (50197000)
松井 正和  京都大学, 化学研究所, 教授 (90027037)
キーワード酸化的雰囲気 / 炭酸ガス / アンモニア / アミノ酸 / 核酸塩基 / 光合成 / 合成条件 / 共存塩
研究概要

CO_2、NH_3、O_2を含む酸化的雰囲気の水溶液に紫外線を照射することによって生じるアミノ酸(AA)、核酸塩基(NB)、糖の生成反応について以下のことを明らかにした。
1.AA、NBの生成量は紫外線照射時間に比例し、また、CO_2とNH_3の水溶液への導入によって生成する炭酸アンモニウム濃度にも比例する。
2.AA、NBの生成に有効な紫外線は250nmより短波長領域のものであり、有効照射温度は80℃以上で、60℃では80℃以上のときの10%以下、室温ではほぼ0であった。
3.試料溶液にMgcl_2を添加すると、AA、NB収量は飛躍的に増大するが、アルカリ金属塩では影響がなかった。
4.反応中間体として仮定した、シュウ酸、、シュウ酸アンモニウム、オキサミン酸、オキサミドを添加するとAA、NB収量が添加量に比例して増大したが、これらの添加物の紫外線吸収スペクトルには顕著な吸収ピークは観察されず、AA、NB生成反応を確定するには至らなかった。
以上のほか、3.について、水溶液への塩添加による水溶液構造の変化を明らかにし、AA、NB生成反応解明の基礎を得た。また、照射溶液中の糖類分析およびAAの光学活性測定のための液体クロマトグラフ法を整備した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Ogura: "Ion Transfer at the Interface between Aqueous in the Presence of Concentrated Salts and Organic Studied by Polarography at the Electrolyte Solution Dropping Electrode." J.Electroanal.Chem.(1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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