• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1993 年度 実績報告書

相溶及び非相溶状態における高分子混合系の粘弾性

研究課題

研究課題/領域番号 04453105
研究機関名古屋大学

研究代表者

野田 一郎  名古屋大学, 工学部, 教授 (30023055)

研究分担者 高橋 良彰  名古屋大学, 工学部, 助手 (40188066)
松下 裕秀  名古屋大学, 工学部, 助教授 (60157302)
土井 正男  名古屋大学, 工学部, 教授 (70087104)
キーワード粘弾性 / 高分子混合系 / 相溶状態 / 非相溶状態 / 相分離近傍 / ニュートン流体混合系 / テキスチャードマテリアル / 流動誘起相溶化
研究概要

高分子混合系の粘弾性は相溶状態、非相溶状態および相分離点近傍に分けて考えることができる。平成4年度の研究では、相溶状態の粘弾性を明らかにし、また土井-太田のtextured materials理論が、本来理論が対象としている非相溶ニュートン流体二成分混合系の粘弾性について成り立つことを明らかにした。そこで平成5年度の研究では非相溶状態および相分離点近傍における高分子混合系の粘弾性を研究した。その成果を以下に述べる。
1)非相溶状態の特徴を明らかにするために、textured materials理論が成分高分子が法線応力を示すような非相溶高分子混合系についても成り立つかを、高分子量ポリジメチルシロキサン/ポリブタジエン混合系を用いて検討した。その結果、定常ずり流動および非定常ずり流動によるずり応力と法線応力差、即ち非相溶状態の高分子混合系の粘弾性は成分高分子の寄与を差し引けば、textured materials理論のスケーリング則に従うことを明らかにした。2)相分離点近傍の粘弾性を明らかにするために、ほぼ臨界組成を有するポリスチレン/ポリビニルメチル エーテル混合系を用い、定常ずり流動下の粘弾性を測定した。その結果、均一領域では粘度ηとコンプライアンスJ_sはホモポリマーと同様なずり速度依存性を示すこと、一方、相分離領域では低ずり速度でηとJ_sの増加が見られ、その増分はずり速度と共に減少し、臨界ずり速度以上では均一系と一致し、流動誘起相溶化を示すことを明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 高橋良彰: "Experimental Test of the Scaling Relation for Textured Materials in Mixtures of Two Immiscible Fluids" Journal of Rheology. (印刷中). (1994)

  • [文献書誌] 土井正男: "複雑液体のレオロジー" 固体物理. (印刷中).

  • [文献書誌] 土井正男: "Complex Fluids" L.Garrido編, 19(221-239) (1993)

URL: 

公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi