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1993 年度 実績報告書

海洋生物を素材としたPAF拮抗物質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 04453146
研究機関北海道大学

研究代表者

小林 淳一  北海道大学, 薬学部, 教授 (90221241)

研究分担者 繁森 英幸  北海道大学, 薬学部, 助手 (70202108)
石橋 正己  北海道大学, 薬学部, 助教授 (90212927)
キーワード海洋生物 / PAF拮抗物質 / 海綿 / 血小板凝集阻害 / セスタテルペン / アルカロイド
研究概要

血小板活性化因子(Platelet activating factor; PAF)は、血小板凝集、好球中および単球活性化作用、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血圧降下等の様々な作用を有し、喘息、賢炎等の各種病態のメディエーターとして知られる物質である。従って、このPAFの拮抗作用を示す化合物は、これらの病気の予防、治療薬として期待される。
本研究では、沖縄産の海洋無脊椎動物(海綿、ホヤなど)および海洋微生物(植物プランクトン、バクテリア、カビ)を生物材料として、これらの生物の抽出物についてPAF拮抗作用を指標としてスクリーニングを行った結果、骨格の異なるPAF拮抗物質がいくつか見い出された。海綿Luffariella sp.より単離したManoalide(IC_<50>値,0.5μg/mL)と新規セスタテルペンLuffariolide A(IC_<50>値,0.5μg/mL)にPAF産生阻害(好中球をA23817で刺激したときのPAF産生阻害)活性が認められた。一方、海綿Theonella sp.より単離したBistheonellile A(IC_<50>,0.05μg/mL)およびSwinholide A(IC_<50>,0.5μg/mL),海綿Niphates sp.より単離した新規ピリジンアルカロイドNiphatesine A(IC_<50>,0.5μg/mL),海綿Hyrtios sp.より単離したHeteronemin(IC_<50>,0.2μg/mL)に、それぞれPAFによる血小板凝集阻害活性が認められた。これらの化合物と関連した構造を有する化合物の中から優れたPAF拮抗物質が見つかることが期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] J.Kobayashi: "Luffariolides F and G,new manoalide congeners from the Okinawan marine sponge Luffariella sp." J.Nat.Prod.56. 436-439 (1993)

  • [文献書誌] J.Kobayashi: "New sesterterpenes with NGF-synthesis-stimulating activity from the Okinawan marine sponge Hyrtios sp." Chem.Pharm.Bull.41. 2190-2191 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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