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1992 年度 実績報告書

希土類アルコシドを用いる触媒的炭素ー炭素結合生成反応の開発と不斉合成への展開

研究課題

研究課題/領域番号 04453150
研究機関東京大学

研究代表者

柴崎 正勝  東京大学, 薬学部, 教授 (30112767)

研究分担者 袖岡 幹子  東京大学, 薬学部, 助手 (60192142)
笹井 宏明  東京大学, 薬学部, 講師 (90205831)
キーワード希土類 / 光学活性希土類錯体 / 不斉ニトロアルドール反応 / 触媒的不斉合成 / 塩基性触媒
研究概要

種々の希土類アルコキシド、例えばイットリウムアルコキシド[Y_3(O-t-Bu)_8C1]やランタナムアルコキシ[La_3(O-t-Bu)_9]がα-ハロメチルケトンとアルデヒドの縮合反応、分子内アルドール反応、シアノシリル化反応、ニトロアルドール反応、マイケル反応を触媒することを見いだした。一方、希土類アルコキシドの合成的有用性を増大させるべく、光学活性希土類アルコキシドの調整を検討した。まず最初に、触媒的不斉ニトロアルドール反応への展開をめざし、不斉ランタナム錯体の調整を詳細に検討した。種々の錯体中、LaCl_3・7H_2Oとビナフトールリチウム塩、NaOHから調整した錯体(オリゴメリックな構造と推定している)がニトロアルドールを高いenantiomeric excessで与えることを見いだした。 以下にシクロヘキサンカルボキサアルデヒド1__-を用いた結果を記す。
平成5年度は、上記触媒的不斉ニトロアルドール反応の医薬品合成への展開、不斉触媒の構造決定と反応機構の解明へと発展させていきたい。さらに、不斉マイケル反応や不斉アルドール反応の検討も開始したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Sasai: "Basic Character of Rare Earth Metal Alkoxides.Utilization in catalytic C-C Bond-Forming Reactions and Catalytic Asymmetric Nitroaldol Reactions" JOURNAL of the AMERICAN CHEMICAL SOCIETY. 114. 4418-4420 (1992)

  • [文献書誌] H.Sasai: "Catalytic Asymmetric Nitroaldol Reaction.A New Practical Method for the Preparation of the Optically Active Lanthanum Complex" Tetrahedron Letters. 34. 851-854 (1993)

  • [文献書誌] H.Sasai: "Catalytic Asymmetric Nitroaldol Reaction:An Efficient Synthesis of (S)Propranolol Using the Lanthanum Binaphthol Complex" Tetrahedron Letters. 34. 855-858 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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