• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 研究成果報告書概要

神経系の発生にかかわる転写調節遺伝子群

研究課題

研究課題/領域番号 04454002
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 遺伝学
研究機関奈良先端科学技術大学院大学 (1994)
大阪大学 (1993)
名古屋大学 (1992)

研究代表者

高橋 直樹  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (30179501)

研究期間 (年度) 1992 – 1994
キーワード遺伝子 / 神経系 / 発生 / 転写制御 / PCR / 分子生物学
研究概要

Hox遺伝子群はショウジョウバエAntp遺伝子群に構造が類似した遺伝子としてクローン化された哺乳類遺伝子群であり、哺乳類の形態形成過程をコントロールしている遺伝子だと考えられている。Hox遺伝子産物は転写因子であり、その標的遺伝子の発現を調節することによって、発生過程を制御していると考えられているがその標的遺伝子については全く明らかにされていなかった。我々は転写因子の抗体を用いた標的遺伝子クローン化の方法を開発し、HoxC8蛋白の標的遺伝子としてHoxA7、mgl-1等の遺伝子をクローン化した。本研究の目的は、これらの標的遺伝子の発現がHox遺伝子によってどのようにコントロールされているかを明らかにすることである。末盛らとの共同研究によって作製したところHoxC9ターゲットマウスに生じる形態の異常は、HoxC8ターゲットマウスのそれとよく似ていた。このことはHoxC8とC9遺伝子が相互作用して機能している可能性を示している。そこでHoxC8とC9蛋白が直接相互作用しているかどうかを、酵母ツ-ハイブリッドシステムを用いて解析した。その結果、HoxC8とC9蛋白が酵母内で直接特異的な相互作用をしていることが明らかになった。このことはHoxC8、C9蛋白が直接相互作用をすることによって、標的遺伝子の発現をコントロールすることが、マウスの形態形成の過程を、個体レベルで制御していることを強く示唆している。

  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] Kuwabara,K.et.al: "mgl-1,a mouse homologue of the Drosophila tumor-suppressor gene e(2)gl,maps to chromosome 11." Genomics. 20. 337-338 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Suemori,H.et.al.: "Disruption of the HoxC-9 gene results in anterior trausformation in the vertebrae and malformation in the sternum and ribs" Mech.Dev.(in press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 高橋直樹: "Hox遺伝子群とその顆粒標的遺伝子の神経系における発現と機能" 細胞工学. 14. 154-159 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kondo, T., Takahashi, N., and Muramatsu, M.: "The regulation of the murine Hox-2.5 gene expression during cell differentiation" Mucl.Acids Res. 20. 5729-5735 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Goto, J., Miyabayashi, T., Wakamatsu, Y., Takahashi, N.and Muramatsu, M.: "Organization and expression of mouse Hox 3 cluster genes." Mol.Gen.Genet.239. 41-48 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Avraham, K., Cho, , B.C., Cilbert, D., Fujii, K., Pkamoto, K., Shimazaki, T., Ito, T., Shoji, H., Wakamatsu, Y., Kondoh, H., Takahashi, N., Muramatsu, M., Hamada, N.G.and Jenkins, N.A.: "Murine chromosomal location of four class III POU transcription factors" Genomics. 18. 131-133 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tomotsune, D., Shoji, H., Wakamatsu, Y., Kondoh, H.and Takahashi, N.: "A mouse homologue of the Drosophila tumor-suppressor gene l (2) gl controlled by Hox-C8 in vivo.Nature" 365. 69-72 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Kuwabara, K., Takahashi, Y., Tomotsune, D., Takahashi, N.and Kominami, R.: "mgl-l, a mouse homologue of the Drosophila tumor-suppressor gene l (2) gl, maps to chromosome ll.Genomics" 20. 337-338 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Suemori, H., Takahashi, N.and Noguchi, S.: "Disruption of the Hox c-9 gene results in anterior transformation in the vertebrae and malformation in the sternum and riBs.Mech.Dev." (in press.). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1996-04-15  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi