研究課題/領域番号 |
04454038
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武田 元吉 東京大学, 農学部, 教授 (90134501)
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研究分担者 |
堤 伸浩 東京大学, 農学部, 助手 (00202185)
高野 哲夫 東京大学, 農学部, 助手 (30183057)
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キーワード | ダイズ / オオムギ / リポキシゲナーゼ欠失遺伝子 / α-アミラーゼ / 品質改変 / アンチセンス、センス鎖 / RFLP / 塩基配列 |
研究概要 |
ダイズリポキシゲナーゼについては次のことが判明した。 ノーザンハイブリダイゼーションの結果から、L-1およびL-3のmRNAが欠失系統で生じていないのに対して、L-2のmRNAは欠失系統でも生じていることが明らかとなった。 全欠失(L-1.L-2.L-3欠失)系統を用いて、L-2cDNAをクローニングし、塩基配列を決定した。正常なL-2cDNAと比較して、2箇所の変異が生じておりそのうちの1箇所は少くともL-2欠失の特異性の原因になっていることが推定された(以上、高野)。 オオムギα-アミラーゼについては次のことが判明した。 オオムギα-アミラーゼのcDNAをプローブとしてオオムギ数十品種および近縁種についてゲノミックサザンハイブリダイゼーションを行い、RFLP(制限酵素断片多型)を検出した。この多型は、品種間における遺伝子構造の差異によるものと考えられた(武田)。 α-アミラーゼの塩基配列に対する20塩基のアンチセンスおよびセンス鎖を合成した。無細胞系におけるα-アミラーゼの合成はアンチセンス鎖によって抑制された。また、ジベレリンによるα-アミラーゼの合成反応はアンチセンス、センスの両方で抑制された。しかし、その抑制効果はアンチセンス鎖を用いた方が大きかった(提)。
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