• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 実績報告書

矮性台木による矮化機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04454051
研究機関東京大学

研究代表者

杉山 信男  東京大学, 農学部, 助教授 (30012040)

キーワードモモ / ニワウメ / 矮性台木
研究概要

モモとニワウメの新梢から2、4-D 10mg/1、カイネチン1mg/1を加えたMS培地でカルスを誘導した。実験1では、カルス塊5個を新しい培地に移植し、1週間培養した後、カルス塊上に濾紙を置き、その上に別のカルス塊を載せて、さらに5週間培養を続けた。また、Folin-Denis法でカルスのフェノール含量を定量した。実験2では、モモとニワウメのカルス塊5個を1週間培養した後、このカルスを取り除き、ここにモモとニワウメのカルス塊を移植して、5週間後にカルス重とフェノール含量を定量した。
実験1において、ニワウメカルスを上に置くと、モモカルスの生育は劣った。しかし、下方に置くカルスの種類が異なっても、上方のモモカルスの生育には差が認められなかった。一方、ニワウメカルスはモモカルスを下方に置いた場合に生育が良好となった。フェノール含量はモモよりニワウメの方が多かったが、上方あるいは下方に置くカルスの種類はフェノール含量に影響を及ぼさなかった。実験2において、ニワウメカルスを1週間培養した培地にモモカルスを移植した場合には、生育が抑制された。有意差はないが、ニワウメカルスも1週間モモカルスを培養した培地に移植した場合に生育が抑制される傾向を示した。前培養カルスの違いはフェノール含量に影響を及ぼさなかった。以上の結果から、モモとニワウメカルスを接着して培養した場合、両者は相互に影響を及ぼしあっている可能性が示されたが、この交互作用にフェノールが関与しているか、否かを明らかにすることはできなかった。

URL: 

公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi