研究課題/領域番号 |
04454058
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
勝屋 敬三 筑波大学, 農林学系, 教授 (40015863)
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研究分担者 |
山岡 裕一 筑波大学, 農林学系, 講師 (00220236)
柿嶌 眞 筑波大学, 農林学系, 助教授 (40015904)
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キーワード | Puccinia coronata / さび病菌 / 人工培養 / 単相世代 / 交配試験 / Multiple-allelomorphic 四極性 |
研究概要 |
1.ノガリヤスの冠さび病菌(Puccinia coronata var.coronata)の単担子胞子起源と考えられる単相世代培養菌株15菌株を用いて、人工培地上で15菌株間の総当たりの組み合わせで2菌株間の対峙培養を行った。培養1カ月後、同一菌株間では、2菌株のコロニーが接触している部分で連続する2核菌糸が全く認められなかったが、異なる菌株間では、全組み合わせの90.5%で2核菌糸が観察された。2菌株のコロニーが接触している部分で連続する2核菌糸が認められた場合を和合性交配、2核菌糸が認められなかった場合を不和合性交配と判定して交配系を推定すると、本菌の交配系は multiple-allelomorphic 四極性であると考えられた。 2.対峙培養の結果2核化したコロニーの部分では、2核菌糸の他に2核の胞子様構造も観察されたが、その表面は平滑で、宿主植物上で形成されるさび胞子とは形態的に異なっていた。 3.ノガリヤスの完さび病菌の単担子胞子起源と考えられる単相世代培養菌株15菌株のコロニーに、本菌の精子・さび胞子世代宿主植物であるクマヤナギの葉上に形成された単担子胞子起源の精子器を接触させ交配試験を行った。計45回の交配試験の内、7回の試験で宿主植物葉上にさび胞子堆が形成された。このことより、供試した培養菌株(少なくとも一部の菌株)は交配能力を有しており、また宿主植物上の精子器とも交配可能であることが確認できた。 4.この交配試験の結果形成されたさび胞子を、本菌の夏胞子・冬胞子世代宿主植物であるノガリヤスに接種した結果、接種10日後に夏胞子堆が形成され、この交配試験の結果形成されたさび胞子の感染能力が確認できた。
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