研究課題/領域番号 |
04454100
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
梅田 重夫 東京農業大学, 農学部, 教授 (70081461)
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研究分担者 |
川上 昭太郎 東京農業大学, 農学部, 助手 (30256648)
坂口 栄一郎 東京農業大学, 農学部, 講師 (00147480)
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キーワード | メロン / 品質 / ネットパターン / 表面色 / 打音解析 / 近赤外分光法 / 糖度 / 硬度 |
研究概要 |
静岡県産の温室メロン(アールス・フェボリット)を用いて、その品質を表す要因の特性を明らかにし、要因相互間の関係について検討し、メロンの品質の非破壊計測および品質の評価について研究した。その結果の大要は次の通りである。 1.ネットパターン メロン表面の画像から画像解析によって、果皮部の面積や分布などを求めた。その結果、等級上位のものと下位のものの区別が可能であることを認めた。 2.表面色 メロンの表面色をL^*a^*b^*表色系で測定した結果、等級上位のものは黄味が強いことを認めた。また、カラー画像から求めたRGBによる判定についても試みたが、今後研究を継続する必要があった。 3.打音による熟度の推定 メロンの赤道部の果皮硬度は収穫後約10日以降に、花痕部の果皮硬度および赤道部の果肉硬度は約4日以降に軟化が始まった。メロンの打音計測より、硬度の低下とともに打音は低温になり、打音の減衰速度は遅くなる関係が認められた。なお、硬度と打音波形には等級による差は認められなかった。 4.赤外線ビデオカメラによる水中測定 赤外線ビデオカメラと水分検知フィルタを用いて、生育中のメロンの表面水分の測定による生育状態の非破壊計測を試みたが、有効な水分変化が検知できなかった。そこで、メロンの葉面水分測定の可能性を検討するために、葉菜類の水分測定を試みた結果、水分分布の2値化画像の輝度値により水分測定が可能であった。 5.近赤外分光法による糖度と硬度の推定 メロンの果皮付近の糖度は収穫後1週間頃まで増加する傾向がみられた。近赤外分光法により赤道部果皮付近の糖度と花痕部果皮硬度の経時変化を推定することの可能性が認められた。
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