研究課題/領域番号 |
04454120
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小野 憲一郎 東京大学, 農学部, 教授 (50111480)
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研究分担者 |
中山 裕之 東京大学, 農学部, 助教授 (40155891)
長川 篤彦 東京大学, 農学部, 教授 (90011923)
後飯塚 僚 東京大学, 農学部, 助手 (60205581)
鈴木 直義 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (10003071)
河野 迪子 東京大学, 農学部, 助手 (70092202)
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キーワード | ザルコンステス / スポロゾイト / 分離・精製 / 酵素活性 / アイソザイム / 膜蛋白 / 形態学的変化 |
研究概要 |
平成4年度の研究実施計画に基づいて検討し、以下の結果を得た。 1.ザルコシステス原虫の代謝特性の解析ならびに種の分類(小野・河野):まず4種のザルコシステス原虫(Sarcocystis arieticanis.S,capracanis.Shircicanis .S,obicanis)についてexcystationの条件ならびにexcystation後のスポロゾイトの分離精製法について検討した。ザルコシステス襄子のia vifroにおけるexcystationは、まず室温で6〜8%の過塩素酸と反応させ、水洗した後、牛の胆汁を含むRPMI-1640培養液で39℃1時間培養し、ついで超高波処理する方法が最も効率よくスポロゾイトの放出が認められることが判明した。すなわちS.arieticarisでは55〜82%、S.capracanisでは57〜95%、S.hircicanisでは約80%で、S.obicanisでは45〜85%であった。またシスト襄子は約30ヶ月保存してもそのexcystation率には変化は認められず極めて強い感染性を有する可能性が示唆された。ついでexcystationさせたスポロゾイトの分離精製を各種カラムを用いて検討したところ、Lanlsnらの1%糖液添加リン酸緩衝波で平衡化したDE52セルロースカラムを用いて、RPMIで洗浄したexcyutation溶液、すなわち電子破変あるいは細胞牛を含むスポロゾイト溶液を分画する方法が優れた回収率を有することが 判明し(約71〜88%)、さらにそのスポロゾイド溶液にはレスト電子の破付あるいは細胞〓など不純物を含まないことが判った。現在、得られたスポロゾイトについて、群糖系酸素行程を測定中である。 2.ザルコシステス原虫の抗原特異性の解析ならびに種の分類(鈴木後飯塚):得られたスポロゾイトについて膜蛋白の解析を行っている。まだ実験感染山羊あるいは羊血清の採取を行っている。 3.形態学的検討(長谷川・中山):シスト襄子のexgotationの係に認められる形態学的変化、すなわち襄子破壊に判う形態学的変化について相差ならびに透過型電子顕微鏡を用いて検討中である。
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