研究課題/領域番号 |
04454127
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
解剖学一般
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研究機関 | 島根医科大学 |
研究代表者 |
帯刀 禮子 島根医科大学, 医学部, 助手 (10112129)
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研究分担者 |
橋本 龍樹 島根医科大学, 医学部, 助手 (90252907)
八田 稔久 島根医科大学, 医学部, 助手 (20238025)
大谷 浩 島根医科大学, 医学部, 助教授 (20160533)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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キーワード | マウス / 全胚培養 / 子宮外発生法 / 発生工学 / 形態形成 |
研究概要 |
1.マウス胚観察・操作のための系統的全胚培養法の開発:(1)着床前期の培養:培養法に改良を加え、1細胞期から胞胚期まで、クローズドコロニーを含め高率に発生させることが可能になった。(2)着床後器官形成期までの培養:各種の支持体を試用し、またfeeder cellとして卵管上皮、子宮上皮、胎盤上皮などの細胞を用い、胚を直接重層培養、または支持膜を張ったミリセルにより胚を分離し培養する、さらに血清の種類、濃度などの諸条件を試み、着床後の培養成績の向上をはかった。その結果、胎盤上皮をfeeder layerとして、ミリセルにより分離し、一定濃度の胎児ウシまたはヒト臍帯血清を用いた時、胚盤胞期より原条期までの培養が従来の報告より有意に高い頻度で可能となった。(3)子宮外発生法:手技の改良により妊娠11日以降の操作と高率の胚の生存が達成された。 2.胚培養法の発生工学への応用:(1)前核期卵への遺伝子導入によるトランスジェニックマウスの作成の過程で生じた発生異常例を解析した。挿入突然変異による片側顔面萎縮を呈する一系統については、突然変異座位をマウス10番染色体B1‐3にマップしHfm(hemifacial micorsomia‐associated locus)と命名した。該当領域をクローニングし、哺乳類において進化的に保存されている領域を確認した。(2)着床後期胚における諸発生現象を相同の発生段階のアフリカツメガエル胚を用いmRNA注入法等により解析し、体軸の決定、中胚葉、神経組織、筋組織の誘導に関わる成長因子、転写調節因子等の相互的関与につき明らかにした。(3)器官・組織形成期胚につき子宮外発生法を応用し、RGD peptideの脳室内への注入により、大脳皮質形成における細胞接着因子の、細胞の増殖及び移動に対する作用等について明らかにした。
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